メルコホールディングスがバッファローを2025年4月に吸収合併へ 新商号は「バッファロー」に
メルコホールディングスが、PC周辺機器を手がける子会社「バッファロー」を吸収合併することを決めた。簡易合併だが定款変更が必要となるため、12月に臨時株主総会が行われ、承認されれば2025年4月1日に合併と商号変更を実施する。
メルコホールディングスは10月11日、同社の子会社でPC向け周辺機器などを手がけるバッファローを吸収合併することを発表した。合併期日は2025年4月1日を予定しており、合併後の商号(会社名)は「バッファロー」となる予定だ。
メルコホールディングスとは?
メルコホールディングスは、バッファローや、PCパーツなどの卸売などを手がけるCFD販売などを擁する「メルコホールディングスグループ」の中核会社だ。
バッファローは「メルコ」として1978年8月に設立された。2003年10月、同社は純粋持ち株会社としてメルコホールディングスを設立し、その傘下に入った。その際に、メルコは商号を現在のバッファローに改めている。
吸収合併の経緯
メルコホールディングスは「森の経営」を標榜して、複合的な長期成長企業群となることを目指してきた。その一環として、経営者同士が親族関係にあった食品メーカーのシマダヤを2016年4月に関連会社化し、2018年4月には株式交換によって完全子会社化した。
しかし2023年1月、同社は「経営環境・社会の変化が激しい現在の状況」を踏まえて、株式上場を伴うスピンオフ(経営分離)によってシマダヤをグループから独立させることを決定し、2024年10月に実行された。この際、メルコホールディングスの株主にはシマダヤの株式が交付されており、現在のメルコホールディングスとシマダヤはメルコグループ(※1)傘下の兄弟会社となっている。
(※1)メルコホールディングスとバッファローの社長を務める牧寛之氏が経営する資産管理会社
10月1日付でスピンオフされ、メルコホールディングスグループからは離脱した。ただ、メルコホールディングスとシマダヤは親会社(筆頭株主)が共通しているので、関係が「親子」から「兄弟」に変わっただけとも考えられる
バッファローの吸収合併は、シマダヤのスピンオフに次ぐメルコホールディングスの経営再編策となる。メルコホールディングスを存続会社、バッファロー(旧メルコ)を消滅会社とする吸収合併を行うことで、メルコホールディングスは事業持ち株会社としてグループをリードするという。これに伴い、メルコホールディングスは商号をバッファローに改める。
今回の吸収合併は完全子会社に対して行うため、株主総会での承認を要しない「簡易合併」で行われる。ただし、商号変更と事業持ち株会社化に伴う定款(法人の基本規則)の変更には株主総会での議決が必要となるため、12月18日に定款変更を提案する臨時株主総会が行われる予定だ。
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