IntelとAMDが「x86 Ecosystem Advisory Group」を旗揚げ パートナーと共にx86ベースのエコシステム普及/拡大を推進
x86アーキテクチャのCPUで競争関係にあるIntelとAMDが、エコシステムの普及/拡大を図るべく共同で任意団体を立ち上げた。創設メンバーには主要なベンダーの他、、Epic Gamesのティム・スウィーニーCEO、Linuxの生みの親であるライナス・トーバルズ氏も名を連ねている。
IntelとAMDは10月16日、x86アーキテクチャベースのコンピューティングエコシステムの普及/拡大を目的とする任意団体「x86 Ecosystem Advisory Group」を立ち上げたことを発表した。創設メンバーには両社の他、Epic Gamesのティム・スウィーニーCEO、Linuxの生みの親であるライナス・トーバルズ氏と、両社の主要なパートナー企業が名を連ねている。
CPUのアーキテクチャの1つである「x86アーキテクチャ」は、1978年にIntelが開発したCPU「8086」にルーツを求めることができる。クライアントPCはもちろん、サーバやデータセンターでもx86アーキテクチャのCPUは現在も広く使われており、昨今では「Core Ultra 200Vプロセッサ」「Core Ultra 200Sプロセッサ」や「Ryzen AI 300プロセッサ」のように推論演算に特化したNPU(Neural Processing Unit)を統合することでAI処理を高速に行えるCPUも登場している。
この団体はx86アーキテクチャベースのハードウェアやソフトウェアの選択肢や互換性の向上の他、最新技術のメリットを生かせる機会の提供、新機能のOSやフレームワーク/アプリへの統合の効率化などを目指すという。
創設メンバーとして名を連ねている企業は以下の通りだ。
- Broadcom
- Dell Technologies
- Hewlett Packard Enterprise(HPE)
- HP
- Lenovo
- Meta
- Microsoft
- Oracle
- Red Hat
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
50TOPSの新型NPUを搭載! AMDが新型モバイルAPU「Ryzen AI 300シリーズ」を発表 Copilot+ PCを含む搭載モデルは7月から順次登場
AMDが、NPUの性能を向上したモバイルモバイル向けAPU「Ryzen AI 300シリーズ」をリリースした。NPUのピーク性能は50TOPSで、Microsoftの定める「新しいAI PC」の要件も満たしている。【訂正】
IntelがNPUを統合したデスクトップ向け「Core Ultra 200Sプロセッサ」を発表 アンロック版は米国で10月24日発売
Intelの「Core Ultraプロセッサ」に、デスクトップ向けモデルがついに登場する。まずアンロック対応版が5製品発売される予定で、2025年第1四半期には同アーキテクチャを採用したモバイル向け製品もお目見えする予定だ。
試して分かった「Core Ultra 200V」の実力! Intelの新型CPUはゲームチェンジャーだと思ったワケ 現行ノートPCとの決定的な違いは?
Intelのモバイル向け最新SoC「Core Ultra 200Vプロセッサ」を搭載するノートPCが、いよいよ発売される。今までのIntel製CPUにはない特徴を多く備えた本製品の実像はいかほどのものか、「ASUS Zenbook S 14(UX5406)」のCore Ultra 258Vモデルを通してチェックしていく。

