ニュース
Windowsだけじゃない! AIで便利に使える「ChormeOS」の進化ポイントまとめ(2/2 ページ)
Googleがプレミアムな「Chromebook Plus」を立ち上げて1年が経過した。そのことに合わせて、同社が日本のメディア向けにChromebook Plusに関する説明会を開催した。
毎月アップデートされる「ChromeOS」 最近の新機能は?
ChromeOSには、毎月ソフトウェアの更新(アップデート)が配信される。更新に伴い、既存のChromebook/Chromeboxには新機能が実装されることも多い。説明会の後半において、マレーチス氏は最近の更新で実装された代表的な新機能を紹介した。
Chromebook Plus固有のアップデート
Chromebook Plusでは、通常のChromebookと比べるとハードウェアだけでなくソフトウェア(OS)面でもプレミアムな機能が実装されている。昨今のアップデートでは以下の新機能が実装されたか、これから実装されるという。
- 文章読解サポート:10月30日のアップデートで利用可能
- PDFやWebサイトの表示内容を要約
- リリース当初は英語の要約のみ対応(UI言語を問わず利用可能)
- 日本語は2025年前半に対応予定
- 文章作成サポート:9月のアップデートで実装済み
- 文章作成中にGeminiを呼び出して、文章の作成をお願いできる
- OSレベルで実装するのでサードパーティー製アプリでも利用可能
- 英語や日本語を含む13言語に対応済み
- ビデオ通話の画質/音質向上:10月30日のアップデートで利用可能
- ノイズキャンセリング機能を実装
- マイクの音質も向上(スタジオ品質で集音)
- 自動的に照明や明るさを調整する外観エフェクトも実装
- OSレベルで実装するのでサードパーティー製アプリでも利用可能
- リアルタイム翻訳:10月2日のアップデートで実装済み
- 音声出力をもとにリアルタイムで翻訳した文章を画面表示
- OSレベルで実装しているのでサードパーティー製アプリでも利用可能
- 音声は英語や日本語を含む19カ国語に対応済み
- 字幕出力は100カ国語以上に対応済み
この他、Chromebook PlusではGoogle フォトの「編集マジック」を無料で利用できるようになっている(通常はサブスクリプションプランの「Google One」会員限定)。
文章読解サポートは、表示中のPDFファイルやWebサイトの要約を自動で行ってくれる機能で、10月30日のリリース時点では英語にのみ対応する。ただし、UI言語には依存しないので、写真のように日本語UIでも利用はできる
文章作成サポートは、文章入力中に右クリックメニュー(コンテキストメニュー)を出すと呼び出せる。こういう文章を作ってほしいという要旨をプロンプトとして入力すると、Geminiがそれに合った文章を見繕ってくれる。生成された文章はそのまま入力可能だが、「これじゃない」感がある場合は“改良”も可能だ
リアルタイム翻訳では、出力される音声をもとに、リアルタイム翻訳した字幕を表示できる。1〜2秒ほどのタイムラグがあるものの、語学には結構便利に使えそうだ。OS機能として実装されているので、アプリを問わず利用できるのもよい
ChromeOS共通のアップデート
この他、最近のアップデートでは全てのChromeOSデバイス共通で以下の機能も実装されている。
- Geminiへのショートカット実装:10月2日までに実装済み(※1)
- シェルフにGeminiを呼び出すためのアイコンを用意
- ログイン時の画面復帰:10月2日のアップデートで実装済み
- 前にログインしていた状態の画面を再現する機能
- 作業の復帰がしやすくなる
- 「フォーカス」モードの実装:10月2日のアップデートで実装済み
- タスクのタイマーを設定することで、通知などを一時的に抑制可能
- クイック設定から設定可能
- 「Google ドライブ」の統合:10月から利用可能
- Google ドライブにあるフォルダー/ファイルをホーム画面にピン留め可能
(※1)より早期に実装されていたデバイスもある(順次進めていたため)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Google、「Chromebook Plus」デバイスを発表 スペック定義で製品を選びやすく、4社から399ドル
米Googleが、Chromebookを選びやすくなる新たな製品カテゴリーを導入する。
「Chromebook Plus」って何だ? 「Chromebook」とは何が違う? ASUS JAPANの新モデルを試す
ASUS JAPANが、2種類の「Chromebook Plus」をリリースした。従来の「Chromebook」とは何が違うのか、実際に使いつつチェックしてみよう。
「消しゴムマジック」などの編集機能、ほぼ全ての「Google フォト」ユーザーに解放
Googleは2024年5月15日から、「Magic Eraser(消しゴムマジック)」などの編集機能を全ての「Google フォト」ユーザーに提供する。もともと「Google Pixel」シリーズ限定だった機能が、ほぼ全てのGoogle フォトユーザーに解放される格好だ。ただし、利用条件を満たす必要がある。
“鉛筆をぶっ刺して発煙”を回避せよ NECの第2期GIGAスクール向けPC「Chromebook Y4」のこだわり
NECがGIGAスクール向けの新端末として「NEC Chromebook Y4」を発表した。これまでに現場から寄せられたフィードバックを基に、細かな改良が施されている。
マウスコンピューター初のChromebookの実力は? 「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」を試す
マウスコンピューターから、初めてのChromeOS搭載ノートPC「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」が発売された。次世代のGIGAスクール端末としての採用も視野に入れているという本機は、思った以上にしっかりと作り込まれている。実際に試してみよう。


