1年間で30ドル――「Windows 10」の個人向けESU(拡張セキュリティ更新)
Microsoftが個人向けに提供する方針を示していた、Windows 10用のESU(拡張セキュリティ更新)について、米国における価格が公表された。日本での価格はまだ公表されていない。
Microsoftは10月31日(米国太平洋夏時間)、Windows 10からWindows 11への移行を促すブログのエントリーにおいて、サポート終了後のWindows 10に提供される「ESU(拡張セキュリティ更新)」の米国における個人向けサービス価格を公表した。1年単位の提供で、1年目の価格は30ドル(約4560円)となっている。
なお、記事掲載時点では個人向けESUの日本における価格は公表されていない。
Windows 10の個人向けESUの価格の記載したブログエントリー「How to prepare for Windows 10 end of support by moving to Windows 11 today」
ESUとは?
ESUは、サポートを終了したWindows OSについて、原則として有償でセキュリティ更新プログラムを提供するサービスだ。サポート終了期日までに次期バージョンのWindowsへの移行が間に合わないユーザーを想定して提供されるもので、最長3年間契約できる。
本サービスでは、純粋にセキュリティ更新のみ提供される。機能アップデートを含む新機能の提供は行われない。
過去のバージョンにおけるESUは、法人ユーザー限定で提供してきたが、Windows 10では初めて個人ユーザーにも提供する方針が公表されてきた。
- →Windows 10の「ESU(拡張セキュリティ更新)」は最長3年間(原則有償) 個人向け提供も検討
- →MicrosoftがWindows 10の法人/教育機関向け「ESU(拡張セキュリティ更新)」の詳細を発表 個人向けは後日発表
なお繰り返しだが、ESUはあくまでもサポート終了期日までに新バージョンのWindowsに移行できないユーザー向けのサービスなので、できるだけ早期にWindows 11への移行が推奨される。とりわけ、古いOSでは新しいPCやハードウェアのパフォーマンスを引き出せないことも多いため、新しいPCやハードウェアを使う場合は素直にWindows 11を導入した方がよい。
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