Windows 10の「ESU(拡張セキュリティ更新)」は最長3年間(原則有償) 個人向け提供も検討
Windows 10のサポート終了まで1年を切ったことに伴い、Microsoftが注意点を告知するブログエントリーを公開した。このエントリーにはWindows 10の「ESU(拡張セキュリティ更新)」を提供することの告知も含まれており、最長で3年間セキュリティ更新を有料で延長できるようになるという(個人向けにも提供予定)。
Microsoftは12月5日(米国太平洋時間、以下同)、Windows 10のサポート終了に伴う「ESU(Extended Security Update:拡張セキュリティ更新)」に関する案内を行った。一部エディション(※1)を除き、Windows 10のサポートは2025年10月14日をもって終了するが、ESUを契約すると最長で3年間(2028年10月14日まで)に渡りセキュリティ更新を受けられるようになる。提供条件や価格の詳細は、追って告知される。
(※1)Windows 10 Enterprise LTSC(2027年1月12日まで)およびWindows 10 IoT Enterprise LTSC(最長で2032年1月13日まで)
ESUの概要
ESUは、有償契約によってサポートを終了したOSのセキュリティ更新を受けられるサービスだ(※2)。「サポート終了までに新OSへの移行が終わらない」「使っているアプリ(ソフトウェア)の都合で新OSに移行することが難しい」といった“特殊事情”を抱えているユーザー向けに提供される。
直近では、Windows 7 Professional/Enterprise/Education/EmbeddedおよびWindows Server 2012/2012 R2において、法人ユーザーを対象にESUが提供されてきた。
(※2)Azure上で稼働するWindows Server、および「Azure Virtual Desktop」経由で提供される仮想マシンでは追加料金なし(≒無料)で利用可能
従来のESUと同様に、Windows 10のESUは1年単位で最長3年間購入できる。つまり、ESUを購入すれば最長で2028年1月13日まで追加のセキュリティ更新を受けられることになる。ただし、ESUはあくまでも“セキュリティ更新”の延長プログラムなので、テクニカルサポートの延長は別途契約が必要となる。
なお、従来のESUは法人ユーザー向けに提供されていたが、告知を読む限り、今回は個人ユーザーへの提供も予定しているようだ。
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