他社製品と比較して分かった「SwitchBot CO2センサー」の弱点 ただし多機能さでつぶしが利く買い得感はあり:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/4 ページ)
さまざまなスマートデバイスを手掛けるSwitchBotから、「SwitchBot CO2センサー」が登場した。多機能な製品を実際に試してみた。
AlexaおよびGoogleアシスタントは実質非対応であることに注意
スマート関連の機能について見ていこう。本製品はCO2や温度、湿度の測定値をトリガーにして、一定の値を超えると通知を送ったり、SwitchBotアプリに登録されている他の家電製品を動作させたりといったこともできる。これらはアプリの「オートメーション」を用いることで柔軟に設定可能だ。なお、言うまでもないが家電製品は本アプリに登録されていることが条件になるので、例えば他社のスマートプラグなどは非対象だ。
この他にAlexaやGoogle Homeとの連携も「対応」とされているが、これらはCO2センサーに対応しておらず、トリガーになるのは温度もしくは湿度のみとなる。従ってCO2センサーをAlexaおよびGoogle Homeと連携させるのは実質的に「非対応」となる。
このあたり、前回紹介したQingping Air Monitor Liteが、純正アプリを使わなくともAppleの「ホーム」アプリを用い、CO2濃度が上がると換気扇をオンにするなどの自動化ができたのとは対照的だ。他社の家電製品と連携させたい場合は、SwitchBotアプリを用い、SwitchBotアプリに登録されている家電とのみ行うことになる。
いずれの場合も、本体品をアプリも含めてさまざま機能を活用したければ、ハブは事実上必須であり、またそれがあった場合でも、CO2センサーをAlexaおよびGoogle Homeと連携させるのは不可能ということになる。メーカーサイトにはこれらについての注釈が書かれているのだが、適切な位置に書かれていなかったり、分かりづらかったりするのが困りものだ。
こちらは家電製品との連動ではなく、CO2濃度が上がり換気が必要になると通知するという設定(左)。1000ppmを超えると通知が飛んでくるよう設定している(中央)。実際の通知はこちら。文面は自由に設定できる(右)
こちらはAlexaアプリ。「CO2センサー」という名前で認識されているが(左)、タップして開くと温度しか表示されず、その他のセンサーの値は無視される(中央)。設定画面を見ても「温度センサー」としか認識されておらず、CO2濃度をトリガーとした定型アクションは設定できない(右)
こちらはGoogle Homeアプリ。デバイスの種類は「センサー」として認識されている(左)。こちらは温度だけではなく、湿度、さらにCO2濃度もアプリ上で表示できる(中央)。ただし、アクションの設定でCO2濃度をトリガーにすることはできない(右)
同社ホームページより。連携できると書かれているのは温度もしくは湿度のみで、CO2には言及されていないことが分かる。やや離れた箇所に書かれている「CO2濃度の確認機能は、Amazon Alexaチームによる審査中のため、現時点ではご利用いただけません」という注釈はここにも書くべきだろう
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