ビデオ会議でオープンイヤー型はどこまで使える? 有線/無線イヤフォン「nwm WIRED」と「nwm DOTS」を試して分かったこと:イヤフォン/ヘッドフォン ナビ(1/2 ページ)
オープンイヤーのイヤフォン「nwm WIRED」と「nwm DOTS」だが、NTTソノリティの独自技術で快適なビデオ会議を行えるという。実際に試して分かったこととは?
「最近増えてきた」と言われ続け、今ではイヤフォンの1つのジャンルとして確立して感のあるオープンイヤー型。耳を塞がないので装着したままでも周囲の音を聞き取れ、会話もできるのが特徴となっている。音楽に没頭したり、周囲の音を遮断して集中したりする使い方には向いていないが、BGM的に音楽を流し続ける「ながら聞き」にはもってこいのタイプだろう。
ところで、イヤフォンを通話やオンライン会議に使っているという人も多いのではないだろうか。PCのスピーカーでは周囲がうるさくてよく聞き取れない、デスクトップPCなのでマイクを別途用意する必要があるといった場合には、イヤフォンが手軽で便利だ。出先でオンライン会議に参加する場合も必須だろう。
では、オープンイヤー型のイヤフォンは、通話やオンライン会議目的でどの程度使えるのだろうか。今回は、筆者が常用しているオープンイヤー型の「nwm DOTS」(ヌーム・ドッツ)、そして手元にあった同じくnwmシリーズの有線イヤフォン「nwm WIRED」がオンライン会議などにどの程度使えるのかを確認してみよう。
PSZ搭載のnwmシリーズ
最初に、nwm DOTSとnwm WIREDについて簡単に触れておこう。「nwm(ヌーム)」シリーズはNTTグループ初のコンシューマー向け音響ブランドで、「耳スピ」という愛称で展開されている。音を閉じ込める独自の「PSZ」(パーソナライズドサウンドゾーン)技術を搭載しているのが特徴で、これによりオープンイヤー型でも驚くほど音漏れがしない。
mwm DOTSは、2024年11月に発売された完全ワイヤレスのオープンイヤー型イヤフォンだ。非常に軽量(片耳で約8g)かつコンパクトで、長時間装着していても疲れない。実際、筆者は1日12時間以上、起きている間は外出時も含めて装着しっぱなしにしている。耳に引っ掛けているだけなので、激しい運動をしたり、仰向けになったりすると外れやすいのだが、日常生活で不便を感じることは今のところない。
音質面でも低音がしっかりとしており、高音も非常に伸びやかだ。耳に装着しているという感覚が薄く、イヤフォンで聞いているというよりもスピーカーで聞いている印象に近いと感じる。
接続はBluetooth 5.3で、対応プロファイルはA2DP/HFP/AVRCP/TMAP/PBP、対応コーデックはSBC/AAC/LC3/CVSD/mSBCとなる。また、IP54相当の防じん/防水性能を備え、音楽再生時の駆動時間は約8時間(ケース併用で最長32時間)、充電時間は約1時間(5分で約1時間の利用が可能)だ。
もう1つのnwm WIRED(3.5mm)も、2024年11月に発売された有線イヤフォンの新モデルだ。当初は3.5mmプラグのみだったが、1月29日にUSB Type-C版も発売された。オープンイヤーが気になるのでとりあえず試してみたいという人に向けたエントリーモデルとなる。
こちらも口径12mmのダイナミック型ユニットを備え、全指向性(ECM)のマイクを内蔵する。防水性能はIPX4相当だ。
こちらは、後から追加された「nwm WIRED(USB Type-C)」で、カラーは写真のダークブラウンの他、ホワイトベージュの2色展開となる。2基の全指向性(MEMS型)マイクを内蔵している。マルチファンクションボタンに加え、音量調節ボタンをリモコン操作部に用意する
有線モデルはnwm DOTSよりもしっかりと耳に引っ掛ける形になるが、両耳でも約7.2g(コード含まず)と非常に軽量なので、nwm DOTS以上に装着しているという感覚が薄い。なお、こちらもPSZ技術により音漏れに関しては気にする必要がない。
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