デル・テクノロジーズが法人向けPCを拡充 AI時代を意識してCPUだけでなくインタフェースも選択可能に(2/3 ページ)
デル・テクノロジーズが、中〜大規模法人に向けたPCの新製品を発表した。一部は既に販売を開始している。
Dell Pro 13/14/16 Plus
Dell Pro 13 Plusは13.3型Dell Pro 14 Plusは14型、Dell Pro 16 Plusは16型の液晶ディスプレイを搭載する、Dell Pro 14/16の上位モデルだ。いずれもIntelモデルとAMDモデルを用意しており、Dell Pro 13/14 Plusについては通常のクラムシェルボディーに加えて、コンバーティブルタイプの2in1ボディーも選択可能だ。
カラーはプラチナシルバーのみで、ボディー素材はアルミニウムとなる。発売当初は構成にやや大きめの制限があり、2in1は13 PlusのIntelモデルのみ、14 Plus/16 PlusはAMDモデルのみの販売となる。推奨構成の販売価格は以下の通りだ。
- Dell Pro 13 Plus:21万2129円(Intelモデル)/16万1353円(AMDモデル)
- Dell Pro 14 Plus:14万4787円(AMDモデル)
- Dell Pro 16 Plus:21万3221円(AMDモデル)
CPU/APUは以下のものから選択できる。
- Intelモデル:Core Ultra 200Vプロセッサ(Copilot+ PC準拠、vPro対応もあり)/Core Ultra 200Uプロセッサ(vPro対応もあり)
- AMDモデル:Ryzen 200シリーズ/Ryzen AI 300シリーズ(Copilot+ PC準拠)/Ryzen AI PRO 300シリーズ(Copilot+ PC準拠)
メモリはCore Ultra 200Vプロセッサ構成はLPDDR5規格(SoCと一体化)で16GBまたは32GB、他のCPU/APUを搭載する構成がDDR5規格で8GB〜64GBを備える。ストレージはPCI Exprss接続のSSDで、容量は256GB〜2TBを選択できる。
ディスプレイはPro 13 Plusが13.3型、Pro 14 Plusが14型、Pro 16 Plusが16型のIPS液晶を搭載しており、パネル解像度は基本的に1920×1200ピクセルとなる。ただし、Pro 16 Plusについては2560×1600ピクセルのパネルも選べる。Pro 13/14 Plusで2in1ボディーを選択した場合は、タッチ操作/ペン入力対応パネルとなる。Webカメラは「フルHD撮影対応」「フルHD撮影/顔認証対応」「500万画素/顔認証対応」のモジュールから選べる。
ポート類は左側面にHDMI出力端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、Thunderbolt 4端子×2とスマートカードリーダー(搭載時)を、右側面にnanoSIMカードスロット(モバイル通信モジュール搭載時)、microSDメモリーカードリーダー(Pro 16 Plusのみ)USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子と有線LAN(1000BASE-T)端子(※2)を搭載している。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力も可能だ。
ワイヤレス通信はWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応しており(※3)、オプションでモバイル通信モジュール(5G/LTEまたはLTE)を搭載可能だ。指紋センサーはカスタマイズオプションで、搭載時は電源ボタンと一体化される。バッテリー容量は45Whか55Whを選択可能で、いずれもロングライフサイクル(長寿命)モジュールを選べる。
(※2)Pro 14/ PlusのCore 200Uプロセッサ搭載モデルとAMDモデルのみ搭載。ただし、いずれもUSキーボードを搭載した場合はカスタマイズオプション(有無を選択可能)となる
(※3)Core Ultra 200Uプロセッサ搭載モデルは「Wi-Fi 6E+Bluetooth 5.3」に変更可能
本体のサイズと、最軽量構成の重量は以下の通りだ。
- Dell Pro 13 Plus:約300(幅)×215(奥行き)×19.95(厚さ)mm/約1.23kg
- Dell Pro 14 Plus:約313.5(幅)×224(奥行き)×19.05(厚さ)mm/約1.4kg
- Dell Pro 16 Plus:約358(幅)×251(奥行き)×21.35(厚さ)mm/約1.84kg
Dell Pro Max 14/16
Dell Pro Max 14は14型、Dell Pro Max 16は16型ディスプレイを搭載するモバイルワークステーションだ。いずれもCore Ultra 200Hプロセッサを搭載しており、最小構成の販売価格は Pro Max 14が27万4792円、Pro Max 16が34万4232円となる。
Dell Pro Max 14(左)とDell Pro Max 16(右)は、写真のUSキーボード構成の他に日本語キーボード構成も選べる。ちなみに、中央にある「Dell Pro 14 Plus ポータブルモニター(P1425)」も新製品だったりする
CPUは先述の通りCore Ultra 200Hプロセッサで、vPro対応も選べる。発売時点では外部GPUなしの構成のみとなるが、後日カスタマイズオプションでNVIDIAの「次世代プロフェッショナルGPU」も搭載できるようになる(Pro Max 14は1種類、Pro Max 16は3種類から選べる予定)。メモリはDDR5規格だが、より高クロックなCSODIMMを搭載することも可能だ。
ディスプレイはPro Max 14は14型、Pro Max 16が16型の液晶を搭載する。パネル解像度は1920×1200ピクセルまたは2560×1600ピクセルで、1920×1200ピクセルの場合はタッチ対応パネルに変更することもできる。Webカメラは「フルHD撮影対応」「フルHD撮影/顔認証対応」「800万画素/顔認証対応(後日追加)」から選べる。
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