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パーツ交換でカスタムできるHyperXの軽量ゲーミングマウス「Pulsefire Saga Pro Wireless」と、75%キーボード「Alloy Rise 75 Wireless」を試す(2/4 ページ)

今回の両製品も、ゲームのみならず日常のPC操作で快適さと生産性向上に役立つポテンシャルを秘めている。その特徴と使い勝手を詳しく見ていこう。

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 実際にRise75 Wirelessを使ってみた感想としては、リニアスイッチらしいスムーズなキータッチで、底打ちの衝撃も少なくて快適だ。ガスケットマウント構造の効果もあり、底板とボディーの不快な共振やビビり音は感じられない。

 ただし、静音スイッチではないこともあり、キータッチ音そのものはそれなりにしっかり聞こえる。オフィスなど静かな環境では配慮が必要だろうが、購入者の立場としてはメカニカルスイッチの軽快なキータッチ音を楽しむキーボードであり、むしろそれがなければ物足りないという人が多いだろう。

 キー配列については75%レイアウトということで、フルキーボードと全く同一というわけにはいかない。

 例えば、先述したHome/Endキーの切り替え配置は独特で、文章編集で頻繁にEndキーを使う場合はやや煩わしく感じた。しかし、HyperX Ngenuityソフトウェア上でキー割り当てを変更し、自分の使いやすいキー配置に再設定することで、ある程度はカバーできる。ただ、1〜0キーのFnキー同時押しによる機能割り当てがカスタマイズできない点は気になった。

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1〜0キーのFnキー同時押しによる機能割り当ては不可だ

 剛性感についてはコンパクトなボディーながら十分で、ボディーを両手でひねってみても、大きなゆがみやきしみ音は発生せず、ゲームで激しくキー入力しても安心感がある。

 また、重量が約943gとずっしりしていることもあり、タイピング中にキーボードがずれて動いてしまうようなこともなかった。ただし、持ち運びを頻繁に行う人にはやや注意が必要だ。Rise75 Wirelessを持ち上げようとして側面を持つと、ポロッとトッププレートやバッジが外れてしまうことが多々あった。

 無線キーボードとしての性能も良好だ。付属の2.4GHzレシーバー経由では入力遅延を意識させないレスポンスの良さで、タイピングもゲーム操作も有線接続時と遜色なく行える。タイミングを合わせてキーをたたく、という簡単なプログラムで計測してみたところ、有線接続時と2.4GHzレシーバー間には有意差がないレベルだった。

 一方、Bluetooth接続では30ms程度の遅延が生まれる。これは「目視で確認してからキーを押すまでの時間」なので、単純にそれだけの遅延が発生するというわけではない。日常用途としては十分実用的な応答速度なので、速度重視なら有線か2.4GHz、便利に使うならBluetoothと、使い分けるのがいいだろう。

 デバイス背面のスイッチで2.4GHz/オフ/Bluetoothの接続モードを切り替えられるが、小型の3ステートスライドスイッチでクリック感もやや甘めなため、真ん中のオフについては選択できているのかどうか判断しづらい。もっとも、有線接続されている場合はどこが選択されていてもUSBによる有線接続が優先される。

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指示されたタイミングと実際のキー押下のずれを有線接続でチェックしてみた
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2.4GHzワイヤレス接続で測定したもの
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Bluetooth接続で測定したもの。2.4GHzは有線よりもいい結果となったが誤差の範囲だろう
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2.4GHzワイヤレス/オフ/Bluetoothは背面のスライドスイッチで切り替える
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2.4GHzワイヤレスレシーバーは本体に内蔵できる

 Bluetooth接続では最大3台までペアリング先を登録することができるが、切り替えは若干面倒に感じた。複数のBluetooth接続に対応したキーボードではFnキー+1〜3キーで切り替えるものが多いが、Rise75 Wirelessの場合は、まずFn+F13キーを押してBluetooth接続操作を行うモードに入る。

 すると1〜3キーが点灯するので、その中から接続先を選択するという2段階になっている。キーマップ変更やマクロでどうにかならないか、とも思ったが、HyperX NgenuityではBluetoothモードキーなどのキーボード自身の機能を特定キーに割り当てることはできないようだ。

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