パーツ交換でカスタムできるHyperXの軽量ゲーミングマウス「Pulsefire Saga Pro Wireless」と、75%キーボード「Alloy Rise 75 Wireless」を試す(4/4 ページ)
今回の両製品も、ゲームのみならず日常のPC操作で快適さと生産性向上に役立つポテンシャルを秘めている。その特徴と使い勝手を詳しく見ていこう。
ゲームと日常使いの両立
Rise75 Wireless、Saga Proとも2.4GHzワイヤレス、Bluetooth、有線の3接続方式に対応したワイヤレス製品だが、ゲーム用途としては2.4GHzワイヤレス、ビジネスなど日常用途としてはBluetoothを想定しているように感じた。
もちろん、バッテリーを必要としない、レイテンシが低い、正確性といった点で有線の優位性は揺るぎないものの、どちらも有線専用の別モデルがある以上は、無線接続を利用しないという選択肢はないだろう。2.4GHzワイヤレス接続では省電力性やポーリングレートなどで最高性能を発揮できることなどを見ても、本来の使い方は2.4GHz接続と考えるのが自然だ。
それを考えると日常使いにおいてSaga ProのBluetoothペアリングが1台のみ、という点はミドルレンジの他社一般マウスなどと比べてもやや物足りない。
2.4GHzレシーバーは本体に内蔵して持ち運べるので、ビジネス用途でも2.4GHzワイヤレス接続で利用するという手はある。だが、昨今の薄型ノートPCの場合はUSB Standard-Aコネクターを持っていない場合もあるし、スマホやタブレットではBluetoothしか選択肢がないことがほとんどだ。
Rise75 WirelessとSaga Proを同時に使用するときには、2.4GHzワイヤレスレシーバーを個別に接続しなければならないところも少し引っ掛かる。当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、同じ形状の2.4GHzワイヤレスレシーバーによってUSBポートが2つ占有されているのを見ると、ロジクールの「Logi Bolt」のようにまとめられないものかという気になってしまう。
また、ゲーミングマウスとしては長時間駆動ではあるSaga Proの約90時間というスペックも、一般マウスが数カ月〜1年であることを考えると極端に短い。もちろん、これは即応性やセンサー性能とのトレードオフの結果ではあるが、一般マウスの感覚で利用すると期待を裏切る結果となるかもしれない。
両製品ともゲーミングブランドらしい高いスペックと耐久性を備えつつ、ユーザーの好みに応じたカスタマイズ性や利便性を追求した意欲作だ。だが、ゲームはしないけど、ゲーミング製品は質が高いから、という理由で選択するにはややオーバースペックだ。複数用途での利用を考えているのであれば、切り替えて使うための接続方式などは事前に十分検討してほしい。
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