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GIGABYTEの最新ゲーミングノートPCはローカルAIで動くアシスタントから、敵のスタングレネード対策まで 幅広いゲーマーに訴求ゲーミングノートPC ナビ(2/3 ページ)

GIGABYTE Technologyが独自に開発した生成AIによるアシスタント機能「GiMATE」は完全ローカルで動作する。ハードウェアに関連する設定変更を自然な言葉で依頼したり、ヘルプを質問ベースで検索したりできるのが強みだ。

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 イベントでは、NVIDIAの澤井理紀氏(シニアテクニカルマーケティングマネージャー)が登壇し、製品に採用されたGeForce RTX 50シリーズについて解説した。

NVIDIA シニアテクニカルマーケティングマネージャー 澤井理紀氏
NVIDIAの澤井理紀氏(シニアテクニカルマーケティングマネージャー)

 GeForce RTX 50シリーズについては既報の通りだが、新たに採用されたBlackwellアーキテクチャが搭載する「Tensorコア」により、AI機能が飛躍的にアップしたこと、RTX 3080 Tiと比べて処理速度をアップさせつつ、バッテリー駆動時間が1.4倍になるなど、消費電力を抑えていることを強調した。

 特に澤井氏が強調したのは「DLSS 4」の採用だ。「表示されるグラフィックの16ピクセルのうち、94%にあたる15のピクセルをAIが生成するため、非常に美しい画像でゲームを楽しめるようになる。また、DLSS 4を活用し、マルチフレーム生成を行うことで、DLSSを使わない場合と比べて超解像度かつ8倍のフレームレートを実現できる」(澤井氏)として、新しいGPUがいかにゲーミングPCとの融和性が高いかをアピールした。

マルチフレーム生成
DLSS 4でのマルチフレーム生成の内容
GeForce RTX 50シリーズを採用したGIGABYTEのノートPC
GeForce RTX 50シリーズを採用したGIGABYTEのノートPC

 同じく登壇した日本AMDの関路子氏(代表取締役副社長)は、「AMDは現在、ゲーミングPC、AI PC、エンタープライズ向けPCに注力している。GIGABYTE製品にはゲーミングPCとAI PCでAMDを採用していただき、どのような製品に仕上がっているか楽しみだ」と話した。

→・モバイルに「L3キャッシュ爆盛り」とApple/Intel対抗の「GPU強化モデル」登場――AMDが新型「Ryzen」を一挙発表

日本AMD 代表取締役副社長 関 路子氏
日本AMDの関 路子氏(代表取締役副社長)

全機種に「GiMATE」を搭載

 今回発表された2025年モデルのノートPCには、記事冒頭で触れた通り、全モデルにGiMATEキーを搭載している。

「GiMATE」
「GiMATE」キー

 例えば、静かな場所でノートPCのファン音を抑制したい場合、GiMATEキーを押してGiMATEを呼び出し、「ファンの音を小さくして」と声かテキスト入力を行うと、その意図をGiMATEが理解して「サイレントファンモード」に変更する。ユーザーは設定の深い階層まで潜ることなく要望を伝えるだけで済む。それこそファンの回転数を変更できることを知らない初心者などにもぴったりだろう。

ローカルで動く
GiMATEは完全にローカル環境で動くAIだという

 さらに自分の声を登録しておけば、Web会議中に周囲が騒がしくても自分の声以外の雑音をカットする「AI Voice」や、背後に誰かが通りかかったときに人がいることを通知する「AI Privacy」、ベッドの上またはデスクの上など置かれた場所によってスピーカーの音を調整する「AI Audio」、バッテリー寿命を伸ばす「AI Power Gear II」機能など、AIを活用した機能がGiMATEに集約されている。

GiMATEのコントロールセンター
GiMATEのG-Cellコントロールセンター
G-Cell技術
G-Cell技術を生かした機能

 他にこんな機能もある。AIに関心がある先進的なユーザーは、さまざまな生成AIモデルを利用している場合もあるだろう。しかし、それぞれのモデルでUIが異なり、直感的に操作できないと思うこともある。そこでAI開発プラットフォーム「Hugging Face」アカウントでユーザー独自のトークンを発行し、それを「GiMATE Creator」という機能に適用すると、統一されたUIを持つGiMATE Creator上でさまざまな生成AIモデルを利用できるようになる。

「GiMATE Creator」
「GiMATE Creator」

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