6月10日発売の「12インチSurface Pro」「13インチSurface Laptop」は従来モデルと何が違う? 決定的な違いとCopilot+ PC普及に向けたこだわり(2/2 ページ)
日本マイクロソフトが、6月10日発売の「12インチSurface Pro」「13インチSurface Laptop」をクローズドイベントで初披露した。いろいろ魅力はあるが、やはり淡いカラーが素敵だ。
Webカメラでも差別化
12インチSurface Proと13インチSurface Laptopでは、従来モデルと比べるとWebカメラのスペックに若干の差がある。
12インチSurface Proの場合、アウト(背面側)カメラについては従来モデル(13インチ)とスペック上は同一だ。ただし、カメラの位置は背面から見て右上に移設された。カメラがなくなった背面中央上部のスペースには「Surface スリム ペン 2」(別売)専用の充電ポート兼ホルダーを備えている。
一方、イン(画面側)カメラは画素数が下げられ、撮影解像度がWQHD(2560×1440ピクセル)対応からフルHD(1920×1080ピクセル)対応にダウングレードされた。ただし、ダウングレードされたとはいえ、Windows Helloの顔認証にはきちんと対応している。
13インチSurface Laptopについては、インカメラ自体のスペックは既存モデル(13.8インチ/15インチ)と変わりないが、顔認証機能が省かれている。その代わりに、電源ボタンと一体となったWindows Hello対応指紋センサーを備えている。
両モデル共に、コストダウンを図る中でも生体認証は“何とか残した”イメージがある。これは、Copilot+ PCの目玉機能の1つである「リコール(Recall)機能」の利便性を高めるためだと思われる。このような努力を見ていると、両モデルが「Copilot+ PCの一層の普及」という目的に忠実であることが垣間見える。
キーボードの打ち心地は従来モデル譲り
12インチSurface Proについては、キーボードが別売となる……のだが、「Surface Pro 8」(第8世代)以来維持し続けてきた本体サイズよりもコンパクトになってしまったため、新規のオプション品として「Surface Pro 12 インチ キーボード」が登場する。
日本で販売されるSurface Pro 12 インチ キーボードは、現時点では日本語配列のみでUS(米国英語)配列のオプションはない。カラーは「ストーン グレー(Slate)」「バイトレット(Violet)」「オーシャングリーン(Ocean)」の3種類で、Microsoft Store価格はキーボード単品が2万7280円、Surface スリム ペン 2とのセット品が4万4880円となる。
なお、「Slate(スレート)と言われても色が想起できない」という理由で、日本ではSlateというカラーは「ストーン グレー」という呼称となる。
また、本製品は従来のフレックスキーボードにあった傾斜を調整する機構を備えていない。
12インチSurface Proのために新登場する「Surface Pro 12 インチ キーボード」。本体底面のポゴピンを使って接続するタイプだ。当たり前かもしれないが「Copilotキー」も備えている。現時点で国内モデルは日本語配列のみの販売となるが、通常の日本語配列(OADG配列)とは異なり、「無変換」「変換」キーの代わりに「英数」「かな」キーを備えている
13インチSurface Laptopは、他のサイズと同じく本体にキーボードを内蔵している。現状、日本では日本語配列の構成のみ用意している。配列やサイズ感は「Surface Laptop Go」に近いが、キートップの角の丸みが強くなった他、アプリケーションキーの代わりにCopilotキーが付いたことが特徴だ。
いずれのキーボードも、打ち心地は従来モデルのそれと大きく変わらない。ただし、先述の通り12インチSurface Pro用キーボードについては角度調整ができないため、キーボードは「机にベタ置き」という格好になるため注意したい。
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