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Intel Macの最終OSは「macOS Tahoe」に 対応モデルも絞り込み:「Yes, it's true!」から20年
Appleが自社設計のArmアーキテクチャベースのSoCに移行し始めてから5年――ついにIntel Mac向けのOSリリースが終わることになった。2025年秋に登場する「macOS Tahoe」が最終バージョンだ。
既報の通り、Appleは6月9日(米国太平洋時間)に最新の「macOS Tahoe 26」を発表した。それに併せてAppleは同日、本バージョンをもってIntel製CPUを搭載するMac(Intel Mac)のサポートを打ち切ることを明らかにした。
2020年後半、AppleはArmアーキテクチャベースの「Apple Silicon」を搭載するMacをリリースし、それ以来ラインアップを順次拡大してきた。一方、Intel Macは2020年を最後に新モデルが登場していない。
Apple Siliconの採用から5年が経過し、macOSではApple Siliconに依存する機能も増えた。OSの機能面での進化を進める観点から、macOS TahoeをもってIntel Macのサポートを終えることにしたようだ。
Intel Macの対応機種は限定的
なお、macOS TahoeがサポートするIntel Macは以下の通りで、かなり限られている。
- Mac Pro(2019年モデル)
- iMac(2020年モデル)
- 16インチMacBook Pro(2019年モデル)
- 13インチMacBook Pro(2020年モデルのうち、Thunderbolt 3ポート×4を備えるもの)
Appleの開発者向け動画に出てきたのは、最後のIntel Macである「13インチMacBook Pro(2020年モデル)」だ。Intel MacでLiquid GlassデザインのUIを“拝める”のは、ある意味で奇跡なのかもしれない
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