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8月更新を適用したWindows 10/11の一部バージョンで「回復」が正常に行えない恐れ “不定期更新”で解決(Windows 11 24H2には影響なし)
Windows 10/11の過去バージョンにおいて、最新のセキュリティ更新を適用すると「回復」に失敗する事象が確認された。Microsoftは「不定期更新」で事象を解消できるとしている。
Microsoftは8月18日(米国太平洋夏時間、以下同)、Windows 10/11の一部バージョンに8月のセキュリティ更新を適用すると「回復」操作を正常に行えなくなる恐れがあることを明らかにした。本件への対策として、同社は8月19日から事象を解決するための不定期更新の配信を開始している。
事象の概要
この事象は、以下のバージョンのWindows 10/11に対して8月のセキュリティ更新を適用すると発生する恐れがある。
事象が顕在化した場合、以下の操作を正常に完了できなくなる(バージョンによっては存在しない項目もある)。
- 「設定」におけるPCのリセット(リカバリー)
- 「設定」におけるOSの再インストール(Windows Update経由)
- RemoteWipe CSPを使ったリモートワイプ
対処法
先述の通り、Microsoftは本事象を解決する不定期更新を配信している。
- →Windows 10(LTSC 2019)向けの不定期更新(KB5066187)
- →Windows 10(その他)向けの不定期更新(KB5066188)
- →Windows 11シリーズ向けの不定期更新(KB5066189)
上記の更新プログラムは「オプションの更新プログラム」として配信される。問題が発生している更新プログラムを既に適用している場合は、不定期更新を改めて適用することで事象を解消できる。
一方、問題が発生している更新プログラムをまだインストールしていない場合は、公開された不定期更新を“代わりに”インストールすることが可能だ。
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