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8月更新を適用したWindows 10/11の一部バージョンで「回復」が正常に行えない恐れ “不定期更新”で解決(Windows 11 24H2には影響なし)

Windows 10/11の過去バージョンにおいて、最新のセキュリティ更新を適用すると「回復」に失敗する事象が確認された。Microsoftは「不定期更新」で事象を解消できるとしている。

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 Microsoftは8月18日(米国太平洋夏時間、以下同)、Windows 10/11の一部バージョンに8月のセキュリティ更新を適用すると「回復」操作を正常に行えなくなる恐れがあることを明らかにした。本件への対策として、同社は8月19日から事象を解決するための不定期更新の配信を開始している。

サポート情報
本件に関する情報(Windows 11の該当バージョン向け)

事象の概要

 この事象は、以下のバージョンのWindows 10/11に対して8月のセキュリティ更新を適用すると発生する恐れがある。

  • Windows 11(KB5063875
    • 2023 Update(バージョン23H2)
    • 2022 Update(バージョン22H2)
  • Windows 10(KB5063709
    • 2022 Update(バージョン22H2)
    • Enterprise LTSC 2021
    • IoT Enterprise LTSC 2021
  • Windows 10(KB5063877
    • Enterprise LTSC 2019
    • IoT Enterprise LTSC 2019

 事象が顕在化した場合、以下の操作を正常に完了できなくなる(バージョンによっては存在しない項目もある)。

  • 「設定」におけるPCのリセット(リカバリー)
  • 「設定」におけるOSの再インストール(Windows Update経由)
  • RemoteWipe CSPを使ったリモートワイプ
Windows 10の場合
Windows 10の場合は「この PC を初期状態に戻す」の機能が正常に動作しなくなる(画像はイメージ)
Windows 11の場合
Windows 11の場合は「Windows Update で問題を解決する」「この PC をリセット」が正常に動作しなくなる(画像はイメージ)

対処法

 先述の通り、Microsoftは本事象を解決する不定期更新を配信している。

 上記の更新プログラムは「オプションの更新プログラム」として配信される。問題が発生している更新プログラムを既に適用している場合は、不定期更新を改めて適用することで事象を解消できる。

 一方、問題が発生している更新プログラムをまだインストールしていない場合は、公開された不定期更新を“代わりに”インストールすることが可能だ。

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