“掃除=ルンバ”の構図を定着できるか? アイロボットジャパン社長が語る、新・最上位モデルの狙い(1/3 ページ)
アイロボットジャパンのロボット掃除機「Rommba(ルンバ)」のフラグシップモデルが刷新された。これにより“新生Roomba”のラインアップは完成することになる。同社の狙いをまとめた。
アイロボットジャパンは、ロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」の新型フラグシップモデルとして「Roomba Max 705 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」を発表した。同社は2025年4月、「All New Roomba(全てが新しくなったルンバ)」のメッセージと共に、Rommbaはラインアップを一新して注目を集めていた。今回の新製品は、「All New Roombaの“完結編”」、そして「究極のフラッグシップモデル」と位置付けているという。
8月27日に行われた記者会見で、アイロボットジャパンの挽野元社長は「アイロボットでは、2030年までに(日本の)掃除機の5台に1台をルンバにする目標を掲げている。これにより、ルンバを『掃除機の当たり前』にする。この中期目標を達成するために必要なのが、All New Roombaの最後のフラッグシップモデルだ」と語った。
また挽野社長は、All New Roombaを発表してからの好調な売れ行きを示すとともに、今回発表した新製品に対する意気込み、そして日本独自の新たなキャンペーン「極サラ水拭き」の取り組みについて説明した。
一定の成果を収めた 史上初の“フルモデルチェンジ”
「All New Roomba」のメッセージのもとに、2025年4月に発表した新製品は6機種9モデルに渡った。ルンバ史上初のフルモデルチェンジとなった。
新しいルンバについて、挽野社長は「単身世帯での利用や、コストパフォーマンスにこだわるユーザー向けのエントリーモデルの『Roomba』、自動化や先進機能を盛り込み、子育てファミリーなどをターゲットとしたミドルレンジの『Roomba Plus』、ペットオーナーやカーペットが多い家庭を対象にしたフラッグシップの『Roomba Max』で(ラインアップを)構成した。ターゲットを明確にし、シンプルで、分かりやすいことを念頭に置いた一新となる。その結果、ユーザー自らが自分にあったルンバを、的確に選ぶという成果も生まれている」と総括する。
価格帯別に発売後13週間の販売台数を比較すると、「Roomba 205 Combo DustCompactor」は、従来の「Roomba Combo 2 Essential」比で79%(約1.8倍)増、「Roomba Plus 505 Combo」は従来の「Roomba Combo 10 Max + AutoWash」比で、217%(約3.2倍)増を達成したという。
各モデルの販売比率については、家電量販店では4機種がバランスよく分散しており、中でもごみ圧縮機能を新たに搭載したRoomba 205 DustCompactorが好評だと同社は説明する。また、オンライン専用モデルとしてリリースした「Roomba 105 Combo ロボット+ AutoEmpty 充電ステーション」と「Roomba Plus 405 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」は、2機種合計でオンライン販売数の60%を構成するという。
挽野社長は「チャネル別販売戦略が功を奏している」と自己評価した。
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