Lenovoの新型PCを見て、聞いて、触ってきた! 周辺機器やコンセプトモデルも見どころたくさん:Lenovo Innovation World 2025(1/3 ページ)
Lenovoがドイツ・ベルリンで開催した「Lenovo Innovation World 2025」では、多数の新しいPCや周辺機器が展示された。筆者が説明員から話を聞いたものについて、詳しく紹介したい。
既報の通り、Lenovoは9月4日(中央ヨーロッパ時間)、ドイツ・ベルリンでプレス向けイベント「Lenovo Innovation World 2025」を開催した。本イベントに合わせて新製品やコンセプトモデルも複数発表されている。
基調講演で紹介された新製品やコンセプトモデルはイベント会場で展示され、開発担当者など関係者に質問することもできた。この記事では、それらの新製品やコンセプトモデルを紹介したい。
パワフルな構成も選べるPC製品
展示会場内には、所狭しと大小さまざまな大きさのノートPCなどが並べられていた。しかし、あまりに数が多すぎて全てカバーすることは難しかった。そこで担当者に取材できたもののみを取り上げることにしたい。
LenovoのAndroidタブレット「Yoga Tab」の新型は、メインSoCとしてQualcommの「Snapdragon 8 Gen 3」を採用。11.1型液晶パネルの解像度は3200×2000ピクセルだ
ThinkPad P16 Gen 3
まず紹介するのは、ノートPC「ThinkPad」のワークステーションモデル「ThinkPad P16 Gen 3」だ。本機は、CPUにCore Ultra 200HXシリーズを採用しており、最上位構成では24コア/最大5.5GHz駆動の「Core Ultra 9 285HX」を選択できる。
本機はモバイルワークステーションという位置付けだ。そのため、外部GPUを搭載する構成ではコンシューマー向けではおなじみの「GeForce RTX Laptop GPU」シリーズではなく、プロフェッショナル向けの「NVIDIA RTX PRO Blackwell Laptop GPU」シリーズを採用している。最上位構成では、24GBの大容量グラフィックスメモリを備える「NVIDIA RTX PRO 5000 Blackwell Generation Laptop GPU」を備えている。
ディスプレイは16型で、パネルの選択肢は複数用意されている。最上位構成では、「DCI-P3」の色空間を100%カバーする、3200×2000ピクセル解像度の有機ELパネルを選択可能だ。ゲーミングモデルではないが、このパネルはVRR(可変リフレッシュレート)対応で、最大120Hz表示も可能だ。構成次第だが、ゲーミング性能も結構良い傾向にある。
ThinkPad P16 Gen 3は、カスタマイズ(CTO)モデルで選べるオプションが豊富で、構成次第ではゲームもかなり快適に楽しめるように仕立てることもできる。なお、メモリは最大192GBまで搭載可能だ(48GB×4)
Legion Pro 7
続いては、基調講演にゲストとして登壇したAMDのジャック・ヒュン氏(Computing & Graphics担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー)が一押しのゲーミングノートPC「Legion Pro 7 Gen 10」だ。
本機はハイエンドモデルという位置付けで、CPUに16コア32スレッドの「Ryzen 9 9955HX3D」を採用している。128MBもの巨大なL3キャッシュによって、ゲームアプリが快適に動くという点が最大の特徴だ。外部GPUは、最大構成で「GeForce RTX 5080 Laptop GPU」を選べる。
ディスプレイは2560×1600ピクセル表示に対応した16型有機ELパネルを採用している。「VESA DisplayHDR TrueBlack 1000」認証を取得したHDR表示にも対応する。ちなみに、本認証は有機ELパネル向けのHDR画質認証としては現時点で最高位クラスとなる。
筆者的に気になったのは、メインメモリが最大32GBで増設/換装不可という所。最近ではゲーム実況配信まで1台カバーしようとすると、最大64GBにしてほしい。
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