AIスピーカーフォンの新作「Insta360 Wave」を試す 面倒な議事録作成の特効薬になりそう:武者良太の我武者羅ガジェット道(2/3 ページ)
全方位カメラでおなじみのInsta360が新たに発売する「Insta360 Wave」は、その課題を一気通貫で解決してくれるものとなりそうです。
マイクの集音範囲は半径5mほど
マイクは上部に4つ、中央部くらいに4つ、計8つのユニットが組み込まれています。ボーカルマイクのような大面積のダイヤフラムを使ったものではなく、イヤフォンマイクなどで使われる超小型のシリコンマイクユニットが使われているのでしょう。
指向性は無指向性、単一指向性(カーディオイド)、超単一指向性(スーパーカーディオイド)、双指向性、ステレオから選べます。
多くの参加者がいる会議室なら無指向性にしてテーブルの真ん中に設置しましょう。個人用のマイクとして使うなら、単一指向性か超単一指向性、1対1で対面で話すときは双指向性、音楽演奏などを収録したいのであればステレオの設定が向いています。
集音範囲はInsta360 Waveから約5mの範囲となります。10〜15人が入れる中規模会議室でも使えるスペックですね。
ノイズ低減の効果は絶大 これは頼りになるマイク
実際に、6人が入れる会議室でテストしてみました。Insta360 Waveはあえてテーブル中央ではなく、ノートPCと共に端にセットしています。そこからノートPC内蔵マイク/近距離、ノートPC内蔵マイク/遠距離、Insta360 Wave/近距離、Insta360 Wave/遠距離で話した声を録音しました。
ノートPC内蔵マイクは自然な音として捉えられる反面、「ゴー」という空調のノイズも捉えてしまっています。またノートPCから離れると声の音量が減ってしまうのも難点でした。
その場にいる人とだけ話しているのであればいいのですが、オンライン会議で遠方の人ともコミュニケーションをとる際は、「◯◯さん、話すときはPCに近づいてくれませんか?」といわれてしまうかもしれません。
Insta360 Waveの方はどうでしょうか。録音した音声を確認してみると、周囲のノイズはほとんどカットできていました。これはうれしいポイントです。声の質感はノイズリダクションの影響があるのか、サ行の声がやや目立ちますが、低域もしっかりと捉えています。また離れた位置から話しても、音量をしっかりとブーストしてくれています。
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