個人向け「Microsoft 365 Premium」登場 月額3200円で「Copilot Pro」も利用可能:アプリのアイコンも変更
Microsoftが、個人向けの「Copilot Pro」を刷新し、Microsoft 365のプランとして提供することになった。月額料金は据え置きで、従来のCopilot Proと同等の機能に加えてMicrosoft 365 Family相当の機能、追加の付加機能を利用可能だ。
Microsoftは10月1日(米国太平洋夏時間)、サブスクリプションサービス「Microsoft 365」の個人向け新メニューとして「Microsoft 365 Premium」の提供を開始した。日本における利用料金は月額3200円または年額3万2000円で、初回申込み限定で1カ月間の無料体験も用意されている。
Microsoft 365 Premiumの概要
Microsoft 365 Premiumは、現行のAIエージェント「Microsoft Copilot」の有償版「Copilot Pro」(月額3200円または年額3万2000円)の事実上の後継サービスで、従来のCopilot Proと「Microsoft 365 Family」(月額2740円または年額2万7400円:最大6ユーザーで利用可能)と同等のアプリ/サービスを内包した上で、以下のサービスを“プラスアルファ”で利用できる。なお、旧Copilot Proと同様にAI機能はサブスクリプションの契約者本人のアカウントでのみ利用できる(家族アカウントでは利用不可)。
- 「Copilot Agents」の「アナリスト(近日提供)」「リサーチツール」の利用
- Personal/Familyでも利用できる「深い研究」と合わせて月間25タスク利用可能
- 「Copilot Actions」の利用(月間10タスクまで)
- 「Microsoft 365」アプリにおける各種AI機能(ドラフト作成など)の広範な利用
- Personal/Familyの「月間60クレジット」よりも多く利用可能
- 「Copilot Vision」の利用時間の延長(1日当たり10分→15分)
- 「Copilot Voice」の利用時間の延長(1日当たり30分→60分)
- 高度なAI機能への排他的アクセス(法人向け「Microsoft 365 Copilot」と同等)
- アクション:日常のタスクをプロンプトで自動化
- エージェント:目的別に特化された返答に対応
- 「研究員」「アナリスト」「フォト」が利用可能(研究員以外は近日提供)
既存ユーザーの移行について
既にCopilot Proを利用しているユーザーは、簡単な手続きでMicrosoft 365 Premiumに移行できる。また、Microsoft 365 Personal/FamilyとCopilot Proを併用している場合は、Microsoft 365 Premiumに移行すると料金の節約になる。
Microsoft 365 Personal/FamilyのCopilot機能も強化
今回の発表に併せて、Microsoft 365 Personal/Familyでは、使用回数(クレジット)制限がある機能のうち、以下のものについて回数制限を緩和する。
- Copilot 画像生成(4o)
- Copilot Voice
- Copilotアプリでの利用は無制限、他の対象アプリの利用回数制限は今後緩和
- Copilot Podcasts
- Copilotアプリから利用可能
- Copilot Audio overviews
- Microsoft 365 Copilotアプリの「ノートブック」で利用可能
- Copilot Vision
- Copilotアプリから利用可能
- Copilot Deep Research
- Copilotアプリから利用可能
アプリアイコンもリニューアル
さらに今回、Microsoft 365を構成するアプリやサービスのアイコンも変更される。「Copilot によって新たな価値を得た今、その進化をアイコンにも反映」することを目的としているという。新アイコンは今後数週間かけて展開される予定だ。
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