外出先から自宅の温度や湿度をチェックできる! 持ち出し利用も可能なGovee「WiFi温湿度計」をす:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/4 ページ)
手軽な価格で、外出先からも自宅の温度や湿度をチェックできるGoveeの「WiFi温湿度計」を試してみた。
アプリの使い勝手はどう?
アプリの使い勝手について、もう少し詳しく見ていこう。グラフの見やすさは、GoveeとSwitchBotのどちらも大きくは変わらないが、直感的な操作性はGoveeの方が上だと感じる。
例えば最新7日分のデータを表示していたとして、その前の7日分のデータを見たい場合、グラフの上にある左ボタンを押せば、きっちり前に7日分戻ってデータを表示できる。当たり前の機能に思えるかもしれないが、SwitchBotのグラフは前後の期間への移動はスワイプで行う仕組みゆえ、きっちり7日分とはならず、曜日が徐々にズレていってしまう。これは地味にストレスだ。
スワイプでの移動以外に、カレンダー経由で期間を指定して移動する方法はあるのだが、毎回これをするのはかなりの手間で、なおかつ間に別画面を挟むため、気軽に見比べるのが難しい。その点、間に画面を挟まず、ボタン1つで移動できるGoveeの方が操作性は上で、使っていてストレスもたまらない。直感的な操作性はGoveeの方が上とする理由がこれだ。
Goveeのアプリで1つ前の期間を表示したければ、画面左上のボタン(赤丸)を押せばよい(左)。きっちり1週間前のグラフに切り替わった(中央)。さらに1週間前を表示したところ。時間がずれることもない(右)
SwitchBotアプリのグラフも見た目はよく似ているのだが、Goveeのような移動ボタンはなく、1つ前の期間を表示するにはスワイプするしかない(左)。スワイプゆえきっちり1週間戻ることはできず、期間はズレてしまうので比較には不向きだ(中央)。カレンダーから期間を指定してジャンプすることはできるが、別画面を挟むため連続して比較するのは難しい(右)
SwitchBotの温湿度計全般で個人的に気になるのは、データの欠損があった時に、グラフの終点と始点をつないだ状態で表示することだ。Goveeの製品はデータの欠損が発生すると、その区間はデータが空白で表示されるので、グラフを見ればデータが欠けているのが一目瞭然なのだが、SwitchBotは線でつないでしまうため、どの部分が値が欠けていたのかがグラフで見ただけでは分からなくなってしまう。
この両者を同一条件で使い比べると、データの取得に失敗する確率はSwitchBotの方がGoveeよりはるかに高いのだが、この仕様のせいでデータの欠損を追跡しづらくなってしまう。データが「ない」ことをはっきりと伝えるGoveeのアプリの方が誤解が起こりにくく、総じて信頼性は高い印象だ。
SwitchBot製品のデータ修復画面。「データ修復」を実行しても、最終的に空白のままとなることも多い(左)。SwitchBotのデータ欠落期間は空白にならず、データの終点と始点が直線でつながれてしまうので、欠落があった事実が埋もれてしまうこともある(中央)。Goveeで同様のデータ欠落が発生した場合は完全に空白として表示されるので、後から見返しても誤解が起こりにくい(右)
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