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Microsoftが「Windows 11」に実装予定のAI新機能を披露 タスクバーからエージェントを呼び出せるようにMicrosoft Ignite 2025

Microsoftが、ビジネスユーザー向けの年次イベント「Microsoft Ignite 2025」を開催する。そこで発表されるWindows 11の主な新機能を紹介する。

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 Microsoftは11月18日から23日まで(米国太平洋時間)、ビジネスユーザー向けの年次イベント「Microsoft Ignite 2025」を開催する。

 この記事では、11月18日(同)に行われた各種発表のうち、「Windows 11」に実装される予定の新機能(プレビューを含む)を紹介する。

タスクバーへのAIエージェントの統合

 Ignite 2025において、MicrosoftはWindows 11へのAIエージェント機能の統合を推進する方針を示した。その可用性やセキュリティを担保しつつ、管理やカスタマイズをしやすくするため、OSレベルの改良を順次進めていく。

 その一環として、タスクバーからエージェントを直接利用できる仕組みを導入する。また、エージェントに関するガバナンス(統制)機能エージェントが質問したり新情報を提供したりする安全な仕組みも組み込むという。

タスクバー
タスクバーからAIエージェントを直接利用できる機能を実装する

Agent connectors/Agent workspace

 Windows 11にAIエージェントを組み込むための仕組みも整備される。

 「Agent connectors」は、MicrosoftまたはサードパーティーのAIエージェントがWindowsのアプリ/ツールに接続するためのフレームワークで、MCP(Model Context Protocol)を活用して実装されている。

 「Agent workspace」は、エージェントがユーザーが普段使っているIDやアプリを使って、各種タスクを代理実行する仕組みだ。その動作はポリシーによる制御が可能で、動作に関する監査も行えるようになっている。

 クラウドPCサービス「Windows 365」でも、AIエージェントを組み込んだクラウドPC(Windows 365 for Agent)を展開できるようになる。

 上記は全て、現時点ではプレビュー提供という扱いとなる。

Windows 365 for Agent
「Windows 365 for Agent」としてAIエージェントを組み込んだクラウドPCを利用できるようになる

Ask Copilot

 「Ask Copilot」は、Windows 11の「検索ボックス」「スタートメニュー」などから「Copilot」「Microsoft 365 Copilot」を含むAIエージェントを呼び出せる機能だ。「ツール」をクリック(タップ)するか、キーボードで「@」をして呼び出すことも可能だという。

 本機能は、現時点ではプレビュー提供という扱いとなる。

Ask Copilot
Ask Copilotは、ある意味でタスクバー/スタートメニューの検索機能をAIエージェントに置き換えるものだと考えると良さそうだ

他のAI/Copilot機能

 その他、今後Windows 11に実装される予定の主なAI/Copilot機能は以下の通りだ(★印が付いているものは「Copilot+ PC」限定)。

  • Click to Doに「Microsoft 365 Copilotに質問」を追加★
    • Click to Doで認識した文章やイメージをCopilotに直接伝送可能
  • エクスプローラー(File Explorer)に「Microsoft 365 Copilotに質問」を追加
    • エクスプローラーで選んだファイルについて、サポートや分析情報を取得可能
  • Windows 検索の機能強化★
    • ローカル/クラウド双方のファイルに対するセマンティック検索が可能に
  • 「ライティング アシスタンス」の実装
    • 文章の書き直しや校正を利用可能
    • オフラインでも利用可能★
  • 「Hey Copilot」と話かけることでMicrosoft 365 Copilotを呼び出せる機能を実装
    • CopilotキーまたはWindows+Cキーでも同様の操作が可能
  • Fluid Dictation(プレビュー版)の品質改善★
  • ナレーター/拡大鏡の品質改善

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