“現行で最も明るく、最も高精細”をうたうサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の実力をチェックする(1/4 ページ)
今回はLuma Ultraの実機を手元に用意し、実力や使い勝手を実際に使って試してみた。
XRデバイスを手掛けるVITUREが11月に発売した「VITURE Luma Ultra」(以下、Luma Ultra)は、視界上に映像を重ねて表示できるサングラス型ディスプレイだ。AR/XRグラスと呼ばれることもある。価格は8万9880円だ。
同社は「現行のAR/XRグラスの中で、最も明るく、そして最も高精細なモデルである」と、非常に大きな自信をもってリリースしただけあって、その性能や使い勝手に心がくすぐられる。そこで、今回はLuma Ultraを手元に用意し、実力や使い勝手を試してみた。
Luma Ultraの持ち運びに便利なキャリングケースが付属
早速、Luma Ultraの外観についてチェックしていこう。製品には専用のキャリングケースが付属しており、Luma Ultra本体も収納された状態でパッケージングされている。今後、製品を持ち運ぶ際も付属のキャリングケースをそのまま利用できる。
キャリングケースの作りはかなりしっかりしており、持ち運び時も気にせずカバンの中に放りこんでおけるような頑丈さがある。
目元に掛けたまま日常利用するメガネとは異なり、使いたいときに装着する製品であるため、キャリングケースは必需品となる。最初から頑丈なキャリングケースが付属している点は非常にありがたい。
キャリングケースを開けてみると、Luma Ultra本体しか入っていないように見受けられるが、PCと接続するための専用USB Type-Cケーブルが隠しぶたの中に付属しているので慌てないようにしたい。余談だが、筆者はケース内の隠しぶたの存在に気付かず、しばらくPCの前であたふたしていたのはここだけの秘密だ。
眼鏡と比べると少し重たいが、快適に装着できる軽量モデル
さて気を取り直してLuma Ultraの本体を詳しく見ていこう。サングラス型ディスプレイというと、どうしてもVRゴーグルのようなゴツいイメージが先行しがちだが、Luma Ultraは思ったほど大きくなく、やぼったさも感じられない。
眼鏡と同じかといわれるとそうでもないが、スポーツバイク用のサングラスを、もう少し大きくしたものとイメージしてもらえられると良いだろう。
本体重量は約83gと、筆者が普段装着している約35gの眼鏡と比較すると、やはりディスプレイやシステムボード、スピーカーなどのパーツが別途搭載されているので少し重い。とはいえそれら構成パーツの総重量が約48gと考えると、なかなか驚異的だ。
眼鏡でいうところのテンプル(つる)に当たる部分の作りがしっかりしている点や、専用のパッド(鼻あて)があるため、フロントヘビーに感じることなく、それでいて窮屈さを感じることなくしっかりと固定され、装着感は非常に良い。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マイクロOLED採用のサングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」を試す XREALのライバルになれるか?
PCやスマートフォンの映像を入力して、目の前に大きな仮想ディスプレイを表示できるサングラス型のスマートグラスに新製品が登場。その実力は?
重たいモバイルディスプレイと老眼からの解放! 独自チップを搭載したARグラス「XREAL One」を試す
いつも1kg以上の重さのあるモバイルディスプレイを持ち歩いている筆者が、82gのARグラス「XREAL One」を試す機会を得た。独自チップを搭載することで、拡張ディスプレイとして使えるという。本当に使えるレベルになっているのかどうか、じっくり検証した。
ARグラスで仕事はできるか? スマホサイズの「XREAL BEAM Pro 5G」と老眼にやさしい「XREAL One」で試す
ガッツリではないものの、出先でちょこっと仕事をこなしたいという場合の装備は軽い方が良い。狭いテーブルのスペースを占有しないよう、デバイスは小さい方が良い。それができるのが「XREAL BEAM Pro 5G」と「XREAL One」だ。
約6.8万円の新ARグラス「XREAL 1S」登場 “Switch 2”もつながる専用アクセサリー「Neo」も
XREALは12月1日、新型ARグラス「XREAL 1S」を発表した。これは専用アプリやアクセサリー不要で、世界初となるグラス単体でのリアルタイム2D→3D変換機能を搭載したARグラスだ。予約は同日から可能になっており、6万7980円で2026年1月下旬に販売が開始される。
ValveがSnapdragon 8 Gen3を搭載したVR HMD「Steam Frame」を発表
Valveは、スタンドアロン動作にも対応したVRヘッドマウントディスプレイ「Steam Frame」の発表を行った。
シャープがVRグラス「Xrostella VR1」開発 198gの軽量ボディー、メガネ形状で瞬間着脱 クラファンで支援者募集
シャープが10月31日、VRグラス「Xrostella VR1(クロステラ ブイアールワン)」の開発を発表。「GREEN FUNDING」で11月下旬以降から支援者を募集する。スマートフォンの開発で培った小型・軽量化技術を生かし、約198gという軽さを実現した。



