サングラス型ディスプレイ「VITURE Luma Ultra」の周辺デバイスを試す 独自のネックバンド型Androidデバイスや“Switch 2”と接続できるドックで拡張性アップ(4/4 ページ)
VITURE Luma Ultraの周辺アクセサリー「VITURE Proネックバンド」(以下、Proネックバンド。5万9980円)と「VITURE Proモバイルドック」(以下、Proモバイルドック。2万1800円)を組み合わせることで、どのような使い方ができるのか。順に紹介しよう。
Nintendo Switch 2をLuma Ultraで楽しめる「Proモバイルドック」
Proネックバンドの他にもう1つ紹介したいアクセサリーが「Proモバイルドック」だ。つい先日、Nintendo Switch 2を購入したのだが、同機はサードパーティー製のモバイルドックがなかなか発売されなかった。ホテルなどの宿泊先のTVにつないで遊ぶには、大きな純正ドックを持ち運ぶ必要がある。
そんな中、VITUREはLuma Ultraが接続できてかつ、Nintendo Switch 2に対応したProモバイルドックを投入してきた。
一般的なモバイルドックであれば、ディスプレイやTVが別途必要だったが、Luma Ultraに出力できれば、どこでもNintendo Switch 2でゲームを楽しめる。これはまさに、サングラス型ディスプレイの理想的な活用方法の1つといえるだろう。
Proモバイルドックの大きな特徴は、Luma Ultraを2台接続して、2人プレイが可能な点と、1万3000mAhの大容量バッテリーを搭載している点が挙げられる。
本来、モバイルドックはテレビやモニターなどに出力することを想定して設計されているため、映像出力ポートは1つしか搭載されていない。しかし、接続先がテレビやモニターではなく、サングラス型ディスプレイとなると1人でしか楽しむことができない。
Proモバイルドックはそんな弱点を、Luma Ultraを接続できるポートを2つ搭載して解決している。Proモバイルドックの本体を見た際に、サングラス型ディスプレイのアイコンが描かれたUSB Type-Cポートが2つあることに気付き、非常に驚いたものだ。
Proモバイルドックの映像入力ポートはUSB Type-Cポートだけでなく、HDMI入力ポートも備えているため、Nintendo Switch 2だけでなく、PlayStationやXbox、さらにはFire TV StickやChromecast with Google TVなどにも対応している。
ゲーム画面の出力だけでなく、1万3000mAhの大容量バッテリーを搭載しているため、外出先でNintendo Switch 2のバッテリー残量を気にせずプレイできるのもうれしいポイントだ。
なお、Proモバイルドックの映像出力は解像度がフルHD、リフレッシュレートが60Hzと、純正ドックと比べると少しスペックが落ちるものの、外出先で利用する分には何ら問題ない。それでいてLuma Ultraは発色と明るさが非常に良く、外出先のゲーム体験を格段に向上させてくれる。
Proネックバンドは確かに近未来を感じさせる玄人向けのデバイスだったが、Proモバイルドックはそれとは逆に、広く一般的なユーザーが簡単に利用できるだけあって、Luma UltraとProモバイルドックの組み合わせは、大きなヒット作となる予感がする。
Luma Ultraだけでも非常に満足できるAR/XR体験が楽しめるが、ProネックバンドやProモバイルドックと組み合わせることで、拡張性を高められる。ぜひ入手しておきたい周辺アクセサリーだ。
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