PCユーザー必見の2025年ベストバイ ポータブル電源「EcoFlow DELTA 3」を“最強のUPS”として導入した理由(2/2 ページ)
最新のスマートフォンやガジェットが豊作だった1年だが、インドア派の筆者が選んだNo.1アイテムは、意外にもアウトドアの定番「ポータブル電源」だった。
パススルー機能の制約と注意点
実際に使ってみると、UPS用途以外では制約も見えてくる。
電子レンジなどのキッチン家電を接続し、ブレーカーが落ちるのを防止するという使い方もしてみたかったのだが、DELTA 3ではそれができない。
先ほどブレーカー対策で充電速度を制限すると書いたが、これで制限できるのはバッテリーへの充電のみで、接続した機器へは商用電源から供給されることになる(パススルー機能)。例えば、充電速度を100Wに抑えても、1500W消費する機器を接続していれば、商用電源からは1500W(バッテリー充電中なら1600W)が供給される。言ってしまうと、サイズが大きな延長コンセントのようなものだ。
商用電源に接続しつつ、ポータブル電源に接続した機器にはバッテリーから給電するということができればよかったのだが、残念ながらそういったことはできない。そもそも、これができるならUPSの切り替え時間は0秒にできる(常にバッテリーで動作しているため)。
アプリの設定で「グリッドバイパスの無効化」という項目があり、これを有効にすると接続機器にバッテリーから出力するようになるが、商用電源からバッテリーへの充電は行われなくなる。
また、夜間に電気料金が安くなる契約の場合は、「TOUモード」を有効にするとバッテリーへの充電は電気料金が安い時間帯に行われるようになる。ただし、この場合でもパススルーは常に有効になってしまう。
日中はバッテリーから給電し、夜間にバッテリーを充電するという使い方ができると面白いのだが、残念ながらDELTA 3単体ではこうした制御は行えない。しかし、ネットで調べてみると、スマートプラグを使うことで実現している人も多いようだ。これは筆者もいずれ試してみたいと考えている。
UPSとして使う際に有効な選択肢
筆者は消費電力が大きいデスクトップPCを接続するため、出力に余裕があるDELTA 3を選んだが、NASやルーターなど消費電力が少ない機器であれば、もっと小型のポータブル電源でも十分にUPSとして利用できる。
「UPSの買い替え時期が来たが、次はどうしようか」と考えているなら、ポータブル電源という選択肢を検討してみてはいかがだろうか。初期投資こそ一般的なUPSより高価になるかもしれないが、10年という耐用年数と、停電時の柔軟な対応力という多様性は、期待以上のコストパフォーマンスを提示してくれるはずだ。
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