WDのHDDは「2026年の注文はほぼいっぱい」 2027年/2028年も大口顧客との契約を締結済み
Western Digitalが、2026年度第2四半期の決算を発表した。その際の質疑応答で、HDDの2026年における生産が「ほぼいっぱい」であることが判明した。
Western Digital(WD)のHDD生産ラインは、2026年は“ほぼ一杯”である――同社が1月29日(米国太平洋時間)に行った2026年度第2四半期決算説明会において、アーヴィング・タンCEOが機関投資家からの質問に答えた。
データセンターでAI(人工知能)処理を行うニーズが高まっていることを受けて、データストレージとしてのHDDへの需要も高まっているようだという。
どのようなやりとりがあった?
タンCEOの発言は、Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)のアナリストからの質問を受けてのものだ。やりとりは以下の通りとなる(日本語訳は筆者が行っている)。
アナリスト 質問の機会を与えてくださりありがとうございます。アーヴィングさんにお尋ねします。HDD市場の逼迫(ひっぱく)と、現在NANDが直面している大幅な価格高騰を考慮して、2027年以降におけるPO(Purchase Order:注文書)の締結において、より良い経済的条件を引き出すための“努力”について教えてください。昨年と比較して、引き出せる経済的な条件に違いは出てきているのでしょうか。
タンCEO 質問、ありがとうございます。先ほど強調した通り、2026年は(HDD生産能力が)ほぼ完売の状態です。私たちは上位7社と(HDDの供給に関する)確定注文書を交わしており、うち2社は2027年まで、1社は2028年までのLTA(Long Term Agreement:長期契約)となっています。当然ですが、LTAについては容量と価格を組み合わせたものとなっています。
(中略)ビジネスが収益化の進む「推論(AI)」へと移行する中で、私たち(の価格設定)が顧客のTCO(総保有コスト)に与える影響は大きくなっています。価格設定は、私たちが創出し提供している“価値”を反映しています。クリス(クリス・セネサエル)CFOが言及した通り、(HDDの)価格環境は今後も安定すると見込んでおり、顧客に優れたTCO価値を提供しつつ、大容量HDDを通して彼らの需給ニーズをより良くサポートすることで、企業価値を一層引き出す機会があると考えます。
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