視野2.4倍に拡大したオートフォーカスアイウェア「ViXion2」を試す 近視と老眼の悩みを一気に解消、11万円の価値はあるか?(3/3 ページ)
オートフォーカスアイウェアの最新モデル「ViXion2」が登場。液体レンズの径を拡大し、前モデルの弱点だった視野の狭さを2.4倍に改善した。重度の近視と老眼に悩む50代の老眼ライターが、“30年前の視界を取り戻したような感動”の使い心地を詳しくレビューする。
裸眼視力0.1を大きく下回る筆者でもクリアな視界を実現
筆者は50代半ばだが、10年以上前から近視が進み、裸眼視力は0.1を大きく下回っており、コンタクトレンズなしでは生活ができない。さらに数年前から老眼も進んでおり、コンタクトレンズをしてもPC作業や読書など、近くを見る際には老眼鏡が手放せない。以前、ViXion01/01Sを試用したことがあるため、ViXion2には期待していた。
ViXion2の設定は簡単で、瞳孔間距離を合わせた後、右眼と左眼のレンズの視度を左右のレバーによって調整すれば完了だ。一度設定した視度は電源を切っても保存されている。
まず、コンタクトレンズをつけない状態で、ViXion2を装着し、視度を合わせてみた。かなり近視が進んでいる筆者でも、ViXion2なら十分視度の補正が可能であり、手元から遠方までしっかりフォーカスが合ったクリアな視界が得られることに驚いた。
肝心の視野に関しても、もちろん周囲に枠が見えており、その中をのぞいている感覚ではあるが、ViXion01/01Sで感じた狭さは大きく改善されている。
例えば、14型のノートPCを通常の距離で使う場合、液晶全体がほぼ視野の中に入るため、快適に作業が行える。家の中の移動ももちろん問題はない。
今度は、コンタクトレンズを装着してからViXion2をかけてみた。もちろんコンタクトレンズによって視度が大きく補正されているため、もう一度ViXion2の視度を調整する必要はあるが、こちらもちゃんと調整し直せば、普段は老眼鏡をかけないと読めない手元の文字やノートPCの画面もしっかり見える。
ViXion2をかけることで、視力に関してはまだ目がよかった30年くらい前に戻った感覚になる。これはなかなか感動的であった。フォーカスもほぼ一瞬で合い、フォーカス調整時にレンズから音が出るようなことも一切ないので、ストレスなく利用できた。
実用性が大きく向上。老眼鏡などに煩わしさを感じている人におすすめ
ViXion2の価格は税込11万円であり、安いとはいえない。しかし、遠くも近くもクリアに見えるというのは、筆者のような近眼+老眼の人にはとてもありがたい。
視野についても一般の眼鏡に比べるとまだ狭く、ViXion2を装着して車を運転することは禁じられている。医療機器としての眼鏡ではなく、アイウェアと呼んでいるのも、そうした意図があるからだ。
初代ViXion01/01Sに比べて、実用性は大きく向上している。興味を持った人はぜひ実際に体験してみるといいだろう。日本全国の家電量販店や眼鏡店で試せるようになるとのことなので、公式サイトなどの情報をチェックするとよさそうだ。
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