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あの“コトコト音”がさらに進化した65%キーボード「ZEN65」の極上キータッチを試す 真ちゅう製内部構造と約1.5kgの重厚ボディー(3/4 ページ)

Rainy75やCrush80で話題を呼んだWOBKEYの最新作「ZEN65」をレビューする。約1.5kgのアルミボディーに真ちゅう製サウンドキャビティや可変マウント機構を秘め、究極のタイピング音とキータッチを追求した注目の1台だ。

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キータッチと音に全振りした設計

 ここで強調しておきたいのは、ZEN65が単なる「過去モデルのサイズ/レイアウト違い」ではないという点だ。トップケースを外し、6層のフォームをめくると、PCBとバッテリーの間に挟み込まれた約240gの真ちゅう製プレートが現れる。これが、Rainy75ともCrush80とも異なる、ZEN65独自の音色を生み出す心臓部「サウンドキャビティ」である。

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トップケースはツールレスで簡単に外れる
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6層のフォームの下には、ずっしりとした真ちゅう製のサウンドキャビティがある

 この真ちゅう製サウンドキャビティが担う役割は、大きく分けて3つある。1つ目は音響効果で、真ちゅうの質量がスイッチからの振動を吸収し、低周波の共振を加えることでタイピング音に深い奥行きをもたらす。

 2つ目は構造的な役割で、プレート自体が6000mAhのバッテリーを直接覆うカバーとして機能している。

 そして3つ目が、内部空洞を利用した音響制御だ。プレートに設けられたスイッチ列ごとのスリットが、PCB直下に音を響かせるためのスペースを生み出し、内部の反響を整える。単に重量を増すためのウェイトではなく、「音響制御された空間」として緻密に設計されている点に、WOBKEYの並々ならぬこだわりが凝縮されている。

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PCBとボトムケースのバッテリーは、マグネティックポゴピンで接続される

 スイッチプレートとPCBの組み合わせも入念にチューニングされている。Ultraモデルではフレックスカット加工を施したFR4素材のスイッチプレートを採用しているが、白いソルダーレジストを銅色で縁取ったような豪奢(ごうしゃ)なデザインが施され、武骨な基板らしさを感じさせない。

 1.2mm厚のPCBも同様にフレックスカット仕様となっており、主要キー周囲の3方向に細かな切り込みを入れることで、適度なしなりを生み出し、タイピング時の衝撃を吸収する。これらが6層構造の吸音フォームや真ちゅう製サウンドキャビティと組み合わさることで、あの深く落ち着いた至高の“コトコト音”を実現している。

 突き詰められた内部設計と並んで、本機の強力なカスタマイズ性も大きな特徴である。特筆すべきは、完成品でありながら「マウント機構そのもの」まで変更できる点だ。

 工場出荷時は筒状のソックスガスケットでマウントされているが、付属パーツを使うことで、PCB用またはプレート用のダンベル型ガスケットマウント、さらにはトップケースにネジ留めするトップマウントにまで変更できる。弾力に富んだPCBダンベルから、ソリッドな堅さを持つトップマウントまで、好みに合わせた柔軟なキータッチの調整が可能だ。

 これを支えているのが、Crush80から継承したボールキャッチ機構とマグネティックポゴピン接点である。トップマウントへの変更時を除けば、内部へは工具不要でアクセスできる。CNCによる高精度な加工技術と、肉厚アルミの強靱(きょうじん)な剛性があってこそ実現できた機構と言えよう。

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Wobkeyのサイトでは4種のマウントを使った3パターンを紹介している

 LEDライティングは、スイッチの手前側から発光するサウスフェイシング仕様を採用する。シャインスルー非対応のキーキャップと相まって、キーの隙間から上品に光が漏れ出す控えめな演出となっている。

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シャインスルーキーキャップではなく、LEDライティングは控えめ

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