月額0円でも実力派、文字起こし&要約が無制限のカードサイズAIボイスレコーダー「Comu Action Pro」を試す(2/3 ページ)
ランニングコスト不要で文字起こしと要約が無制限に使えるAIボイスレコーダー「Comu Action Pro」の実力を検証した。
スマートフォンとの接続方法、アプリでできること
スマートフォンとの接続はBluetoothおよびWi-Fiを使用する。Bluetoothでペアリングしておけば、録音後、即座にスマホへ音声データの転送が始まる。その際、アプリからWi-Fi接続に切り替えれば、高速転送できるという仕組みだ。ちなみにBluetoothでつながる範囲であれば、アプリからComu Action Proの録音をスタートさせることもできる。
専用アプリ「Comu」(iOS/Android)を開くと、まずファイルタブに録音データの一覧が表示される。それぞれをタップすると要約が表示され、録音された音声の内容をざっくりと把握できる。表示内容はテキストエディタのように自分で編集したり、話者の名前を設定したりと、情報の整理/閲覧がアプリ単体でも完結できるようになっている。
要約の隣にあるインサイトでは、「話の中でどのような合意形成が行われたか」「どのような検討課題が挙がったか」「印象的な発言」「今後のコミュニケーション提案」など、要約から一歩進んだ内容が分かりやすく並ぶ。
さらに隣のToDoは、録音された内容から自動作成された“やることリスト”だ。例えば、1時間に及ぶインタビューの中で「シリコン素材の加水分解について調べてから記事に反映したい」といった会話をしたところ、ToDoにその調べ事タスクが自動で追加されていた。
普段なら自分でToDoリストに書き込むものだが、インタビュー中というイレギュラーな場面で出た“やること”を後から思い返させてくれるというシーンに遭遇したことで「なるほどこれは便利かも」と実感できた。
続いてファイルタブの隣にあるComuタブを開くと、チャット画面が表示される。ここでは自然な言葉で問いかけるように過去の録音の内容などについて質問したり、(有料機能だが)録音データからプレゼンテーション資料(pptx形式)や、まとめ資料(doc形式)、メールの下書き作成などを指示できる。資料の生成などを含め、とにかくアプリでいろいろな作業が完結できるよう、丁寧に作り込まれている印象を受けた。
ちなみにアプリはWebブラウザ版やWindows版、macOS版も用意されている。Comu Action Proからスマホアプリに音声ファイルを転送し、中身のチェックや活用はシームレスにPCの大画面で行うといったことも可能で、使い勝手がすこぶるいい。
そして筆者が感銘を受けたのは、別の機器で録音した外部音声ファイルのインポートにも対応していることだ。ファイルサイズの上限は1ファイル当たり500MB/最大5時間までという制限はあるが、これなら自分が使い慣れた高性能レコーダーやスマホのアプリで録音した音声ファイルを、Comuアプリに読み込ませて文字起こし/要約してもらえる。
他社製品にも同様の機能はあるが、Comuはインポートした音声ファイルであっても、文字起こしと要約が無制限で利用できる。この機能のためにComu Action Proを購入してもいいのではと思うほどだ。
録音のクオリティー、文字起こしの精度
さて、ここまでに紹介した機能をうまく活用するために肝心なのは、やはり音声ソースだろう。Comu Action Proは本体に6つのマイクを搭載している。4つの全指向性マイク、1つの指向性マイク、そして1つの骨伝導マイクという構成だ。集音範囲は公称値で約7mとなっており、対面での商談から会議室での打ち合わせ、Web会議や電話まで幅広く対応できる。
AIによる音声強調とノイズリダクション機能も組み合わされており、複数人が同時に発言するような環境や生活音がある場所でも、安定した明瞭な録音が期待できる。
実際に録音した音声を聞いてみると、確かに人の声以外の音声がカットされた“加工された音”という感じで、後から強いノイズキャンセル処理を施していることが分かる。その場の音を環境音ごと残すのではなく、あくまで人の声だけを残すことに特化しているようだ。
また、録音中は文字起こしをアプリ上でリアルタイムに表示させることができ、有料プランであればリアルタイム翻訳も可能だ。およそ10〜15秒程度の遅れで翻訳結果を確認できるので、■https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2609/10/news026.html先日のApple発表会■でも便利に使えた。
筆者はあまりこういったAIボイスレコーダーのマイク品質を信用しきれておらず、保険としてソニーのリニアPCMレコーダーを併用しているが、徐々に「Comu Action Pro 1本で問題ないかも」と信頼し始めている。
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