目玉は“可変絞り”だけではない――「iPhone 18 Pro」を先んじて使って分かったこと:本田雅一のクロスオーバーデジタル(4/4 ページ)
先行レビュー用として、Appleから「iPhone 18 Pro」「iPhone 18 Pro Max」の貸出機が手元に届いた。実際に使ってみると、メインカメラの可変絞りよりも注目すべきポイントが複数あることが分かった。
「21万9800円から」の中身
最小構成の256GBモデルは、iPhone 18 Proが21万9800円、iPhone 18 Pro Maxが23万9800円となっている。米国ではそれぞれ1199ドルと1299ドルで、100ドルの値上げとなった。
日本では7月に改定されたばかりのiPhone 17 Pro(19万4800円)から2万5000円、改定前の17万9800円から見れば4万円、22%の上昇である。税別に直して米ドルで割ると、「1ドル=約166円」、7月改定の水準より円安な価格設定となっている。
値上げの主因はDRAMとNANDの価格高騰で、それはiPhone 18 Proシリーズが大容量のメモリを積んでいることの裏返しでもある。
中身は確実に良くなった。だがその良さは外から見えない。見た目は変わらず、日本ではまだAIの本命が動かず、メインカメラの可変絞りの効果は場面を選ぶ。毎年のように買い替えてきた人たちには勧めにくいことは、正直に書いておく。
それでも今、「iPhoneを買い替えるタイミングだ」というのであれば、型落ちのiPhone 17 Proシリーズではなく、iPhone 18 Proシリーズを選んでおきたい。また「iPhone Duo」が気になっているという読者も、まずは冷静にiPhone 18 Proシリーズから検討すべきだと思う。
ドル換算のレートが最も悪いタイミングだった影響もあり、iPhone Duoは256GBモデルですら36万4800円と手を出しにくい価格設定だ。新しい挑戦に対するワクワク感で買い求めるものであって、この秋の本命というわけではない。
「iPhone 14 Pro」シリーズまでのProモデルからの買い替えなら、iPhone 18 Proシリーズの良さは実感できるはずだ。
また、iPhone 18 Proシリーズは2年後に振り返ったときに評価が変わる製品だとも思う。AIの利用が進み、ローカルで動くモデルが大きくなり、常時何かがバックグラウンドで推論している状態が当たり前になったとき、効いてくるのは「メモリ帯域」と「熱の余裕」である。A20 Proチップのパッケージも、構造部材を兼ねるベイパーチャンバーも、“そのとき”を想定しながら作られている。
見た目が先代と同じ中で、AppleはSoCの実装と熱設計を入れ替えた。可変絞りは今年の話題の中心だが、この製品でいちばん大きく変わったのは、AI時代への準備度。今この瞬間から長く愛用するつもりなら、私はiPhone DuoではなくiPhone 18 Proシリーズを選ぶだろう。
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