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NAND高騰時代を乗り切る「失敗しないSSD選び」とは? TGS2026でキオクシアなどストレージメーカー5社の戦略を追う東京ゲームショウ2026(2/4 ページ)

ここ数年、東京ゲームショウにはストレージメーカーの出展が増えている。筆者が取材した5社のブース展示を見ながら、今後ストレージ(特にSSD)を買う際のポイントを探ってみよう。

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ストレージメーカー5社の展示をチェック!

 ここからは、TGS2026に出展していたストレージメーカーのうち、筆者が取材した5社のブースの様子を紹介する。

キオクシア:和風外付けSSDを参考展示

 先述の通り、キオクシアは今回が初出展で、自社のコンシューマー向けフラッシュストレージブランド「EXCERIA(エクセリア)」をアピールするような構成となっていた。

キオクシア
キオクシアブース

 ブースの前面には、愛知県と名古屋市がホストとなって開催中の「第20回アジア競技大会」において、eスポーツ競技における公式ゲーミングSSDに選定されたフラッグシップモデル「EXCERIA PRO G2 SSD」を搭載したPCが並び、カプコンの格闘ゲーム「ストリートファイター6」を試遊できるようになっていた。同SSDを搭載した実機で、ゲームの操作感やロード時間を体験できる展示だ。

 なお、第20回アジア競技大会のeスポーツ競技のうち、PCを用いる競技にはマウスコンピューターのゲーミングPC「G TUNE FG-A7G80」にEXCERIA PRO G2 SSDの2TBモデルを搭載した構成が使われる(参考リンク)。会場で展示されているのも同一構成だ。

展示中
ブース正面では、EXCERIA PRO G2 SSDを搭載したG TUNE FG-A7G80でストリートファイター6を試遊できる

 PCI Express 5.0対応の内蔵SSDとして、同社はシーケンシャルリード最大毎秒1万MB級の「EXCERIA G3」や、「EXCERIA PLUS G4」などを展示していた。

 せっかくなので、ブースの担当者に「PCゲーマーが選ぶべきSSDはどのようなものか?」と尋ねたところ、担当者は次のように説明した。

 大容量ゲームの保存先など、主にデータ置き場として使うなら「DRAMレスモデル」を選んでコストを抑えるのが合理的です。

 一方、OSの起動ドライブや、細かなファイルアクセスが多いアプリを実行する用途なら、データレスポンスに優れる「DRAMキャッシュ搭載モデル」が強みを発揮します。

 シーケンシャル(連続)アクセスの速度だけにとらわれず、用途に応じて選ぶことが重要といえる。

キオクシア
キオクシアのコンシューマー向けSSDの現行製品がズラリと並ぶ

 ブースでひときわ目を引いたのが、ポータブルSSD「EXCERIA PLUS G2 ポータブルSSD」の“新色”だ。これは参考展示という扱いで、従来の無機質なメタリック調とは一線を画す、日本メーカーらしい繊細で上品な「和テイスト」のカラーを採用しているのが特徴だ。

 この展示について担当者に尋ねると「ただ飾っているのではなく、TGSの現場でユーザーの生のリアクションや意見(フィードバック)を直接聞き、今後の製品化やカラー展開に反映させたい」とのことだった。

 まさに、TGSを出展者と来場者のリアルな意見交換の場として活用している好例といえる。

和テイスト
参考展示されていた、EXCERIA PLUS G2 ポータブルSSDの和テイストカラー。左から「すみ」「きなこ」「もみじ」「るり」「まっちゃ」と、カラー名が平仮名なのも特徴だ

SANDISK:コンシューマー向けに「Optimus」ブランドを立ち上げ

 Sandisk(サンディスク)は、Western Digital(ウエスタンデジタル:WD)からの再独立後、初めてのTGS出展となる。「東京ゲームショウ2024」ではWDの「WD_BLACK」ブランドを主体とするブースを展開していたが、今回はしっかりと「SANDISK」ブランドを掲げている。

SANDISK
SANDISKブース

 再独立後、同社はコンシューマー向けSSD製品に対して「Green」「Blue」「Black」といったWD由来のブランド名を使ってきたが、2026年1月に自社の新ブランド「SANDISK Optimus」を発表している。ブランドの切り替えは順次行われており、日本でも9月から本格的に展開が始まった。

 新旧ブランドの対照は以下の通りとなる。

  • Green(エントリー)→廃止
  • Blue(ミドルレンジ)→Optimus
  • Black(ハイエンド)→Optimus GX/GX PRO
    • Optimus GXはロード時間や電力効率を重視(従来でいう「Black SN7100」の位置付け)
    • Optimus GX PROは性能重視のフラグシップ(従来でいう「Black SN8100」の位置付け)

 Blueが「Optimus」へ移行し、最高峰だったBlackが「Optimus GX」「Optimus GX PRO」の2段階へ細分化/進化を遂げた格好だ。用途や性能をより明確に切り分けることで、ユーザーが迷わず最適なグレードを選択できる環境を整えている。

 なお、この再編でエントリーモデル向けのGreenに相当するラインが廃止されてしまったが、そこには「SANDISK Optimus 5100」が入ることになる。このモデル名を見て「おや?」と思った人もいるかもしれないが、現状ではモデル名の付与ルールはWD時代のものを“そのまま”引き継いでいる

 WD時代からの連続性を重視する観点では、ルールがそのままなのは分かりやすくてありがたい。しかし会社として独立を果たし、新生SANDISKブランドとしてやっていくことを考えると、モデル名や分類のルールを一新してもいいような気もする。

 この点について担当者に尋ねたところ、「現状、モデル名のルール変更は検討を進めているが、どうするかまでは決まっていない」としている。今後の注目ポイントの1つとなるだろう。

Optimus 5100
従来のGreenシリーズの実質的な後継モデルとなる「SANDISK Optimus 5100」。PCI Express 4.0接続のDRAMレスSSDで、NANDフラッシュメモリはQLCタイプを採用する

 なお、SANDISKブースで一番注目を集めていたのは、シーケンスで毎秒7000MB超のアクセス速度を持つ「SANDISK Optimus GX 7100 NVMe SSD」だ。これは「WD_BLACK SN7100」の新ブランド版に当たる。

 NANDフラッシュメモリ価格の高騰に伴い、SSDの全体的な価格水準は上昇傾向にある。時期によってはエントリー〜ミドルレンジ帯とハイエンド帯の価格差が相対的に縮まることもあった

 そのため「わずかな価格差なら、最初から高性能な7100を選ぶ方が得だ」と判断するユーザーも多かったという。この傾向は、当面は続きそうである。

Optimus GX 7100
WD_BLACK SN7100改め「SANDISK Optimus GX 7100 NVMe SSD」は、PCI Express 4.0接続のDRAMレスSSDで、NANDフラッシュメモリはTLCタイプを採用する。ポータブルゲーミングPCへの搭載を想定して、現行のType2280サイズに加えてType2230サイズの投入準備も進められている

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