検索
レビュー

“Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性:本田雅一のクロスオーバーデジタル(2/3 ページ)

Metaの新型「Meta VR Glasses」を先行体験。約100gの軽量ボディーと自然なパススルーにより、Vision Proに迫る快適なMR体験を実現。出先での3画面PC作業やQuestアプリ活用にも適している。

Share
Tweet
LINE
Hatena

出先のPC作業に使いたくなるMR

 私が最も使いたいと思ったのは、PCと接続する用途だった。MacとWindows PCに対応し、無線またはUSB Type-Cで接続して、目の前に大きな画面や複数の画面を表示できる。

 デモではノートPCに無線接続すると、左、中央、右に3枚の画面が現れた。左に色の資料、中央にAIへのプロンプト画面、右にWebサイトを置き、ボタンの色を変更する指示を出して結果を確認する。画面の配置や大きさも調整できる。

 自宅やオフィスでなくても、普段のアプリケーションを広い表示領域で使える。しかもデモでは、接続後にノートPC側の画面が黒くなった。作業内容を周囲からのぞき見されにくいので、未公開の原稿や取材資料を扱う際にも都合がいい。

 物理キーボードがないときの入力方法も用意されている。机の表面を仮想キーボードとタッチパッドにする「Surfaceキーボード」だ。デモでは、グラス側のアプリでコメントを入力する際に試した。机の上を指でたたいて入力し、その面を使ってカーソル操作も行える。発売時には日本語入力にも対応する予定だという。

 長文を打つなら、私は使い慣れたPCのキーボードを使いたい。一方、短い返信や検索なら、机の上ですぐに入力できるのは便利そうだ。追加の入力機器を持ち出さなくても使える場面が増える。

 こうした作業を支えるのが、MRの見え方の良さである。外の様子をカメラで捉えて表示するビデオシースルー、いわゆるパススルーが自然で、手元のキーボードや机、スマートフォンを確認しながら操作しても戸惑いが少ない。

 カメラから表示までを含む仕組みがよくできているのだろう。グラスの軽さも相まって、周囲を見ながらアプリを扱うことが実に快適だった。

 目の周囲を完全にはふさがないデザインも、外の状況を把握しやすくしている。その分、映像への没入度は下がるが、周囲と関わりながら作業するなら、この方が使いやすい。外でPCを使う場面を考えると、この設計はよく合っている。

photo
目の周囲を完全にはふさがないデザインになっている

 正式発表では、Meta AIにワークスペースの再配置や映画の再生を頼めることも明らかになった。視線と手で直接操作するだけでなく、声で作業を頼む方法も用意される。

 ビデオ通話向けには「ホログラム」も導入する。スマートフォンで自分を撮影して作ったフォトリアルなデジタルの姿に、表情や動きをリアルタイムで反映し、通話相手に見せる機能だ。2027年春の発売時から利用できる予定という。グラスで資料を見ながら会議に参加する際にも使い道がありそうだが、通話品質は製品版で確かめたい。

よく練られたフィッティング

 グラス部分の約100gという軽さは、実際にかけるとはっきり分かる。正式ファクトシートに記載されたパックの重量は300gだが、顔に載せる部分を軽くした効果は大きい。

 そして、ノーズピースがよくできている。S、M、Lのサイズから選べるだけでなく、角度も調整でき、目とレンズの距離などを細かく合わせられる。レンズ間隔の手動調整も含め、シンプルな仕組みながら、自分の顔にフィットさせるための自由度は十分にある。

photo
薄さが際立っている

 こうしたデバイスでは、目の位置がずれると見え方にも影響する。軽く作ると同時に、適切な装着位置を保つことが大切だ。メガネ型の小さな機器の中で、その両方をうまく実現していると感じた。

 ただし、今回用意されていた補正レンズは、私には完全には合っていなかった。私は近視が弱い一方で乱視が強く、デモ用のレンズでは補正しきれなかったためだ。小さな文字の見え方は、自分に合ったレンズを使える製品版で改めて確かめたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る