個人向けMicrosoft 365のストレージ容量が削減、代わりにAI機能を開放──Microsoftの狙いは?:Windowsフロントライン(2/3 ページ)
個人向けMicrosoft 365のFamily以上のプランで、OneDriveの容量が「1人1TB」から「6人で2TB共有」に縮小される。その一方で、契約者以外のメンバーにもCopilotを開放する方針だ。改定の中身と各プランの違いを整理する。
Family、Premium、Proプランの違いとは?
PersonalとFamilyの違いは、1つのサブスクリプションで使えるユーザー数と、それに伴うストレージ容量の差であり、分かりやすい。一方、Family以上のプラン同士の違いは分かりにくいかもしれない。最大の違いはAI、つまりCopilot機能の使い方にある。個人向けMicrosoft 365でCopilot機能が付与されるプランの一覧を確認すると、プランごとにAIの利用上限が異なることが分かる。クラウドAIはトークンを消費するため、従量制プランが導入されていることは以前にも触れた。個人向けを含む一般向けのサービスでは、一定時間内に使えるトークンの総量をプランごとに定め、使い過ぎた場合は利用を制限する方式が多い。そのため、一覧表にもあるように、高額なプランほど利用上限が高いのが一般的だ。
Premiumは、Copilotをより活用したいFamilyユーザーに向けて、利用制限を緩和する目的で提供が始まったプランだ。そして、新たに追加されたのがProプランである(筆者も今回の件で初めて気付いた)。
Premiumの月額料金が19.99米ドル(約3200円)なのに対し、Proは99.99米ドル(約1万6000円)と5倍の開きがある。なお、Proは月額払いのみで、年額一括払いには対応していない。利用上限が数値で示されていないため詳細は不明だが、ProはPremiumと比べてもかなりヘビーにCopilotを使えるとみられる。業務などで本格的に活用したい人向けだろう。
問題は、トークン使用量以外にFamily、Premium、Proの間にどのような違いがあるかだ。一覧表で目を引くのは「Agentic AI」の項目で、PremiumとProでのみ利用でき、Familyでは使えない。ただ、一覧表には「Agentic AI」が具体的にどのような機能なのかが記されておらず、判断に困る。
このあたりは別のページの記述で確認できる。Personal以上の4つの有料プランで、具体的にどのAI機能が使えるのかをまとめた一覧表だ。該当するのは「Researcher」「Analyst」「Cowork」の3つである。
いずれも、チャットのように対話形式で情報を引き出すのではなく、AIエージェントに指示を与えてバックグラウンドで作業を進めてもらう仕組みだ。
「Cowork」は以前も紹介した通り、与えたタスクをAIエージェントが細かい作業に分割し、完了するまで自動で実行を繰り返す。残る2つは、調査・分析のためのAIエージェントだ。どちらも情報を分析してレポート形式で出力する点は共通しているが、ResearcherがWeb検索など外部の情報を中心に“リサーチ”するのに対し、Analystは手元にある複数の文書やデータを分析してレポートにまとめる点が異なる。つまり、Microsoftとしては、作業を自動化したいならPremium以上のプランを契約してほしい、というわけだ。
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