小学生のケータイ利用、メールが増加傾向に
NTTレゾナントと三菱総合研究所が、小学生の携帯利用に関する実態調査の結果を発表。携帯電話を持ち始める学年は4年生からが最多となり、メール利用の割合は増加傾向にあることが分かった。
NTTレゾナントと三菱総合研究所は3月3日、NTTレゾナントが運営する子ども向けポータルサイト「キッズgoo」で小学生を対象に実施した携帯電話に関する調査結果を発表した。調査は「キッズgooリサーチ」の自主調査として、2008年12月3日から同22日まで行ったもので、有効回答数は683人。
同調査によれば、「携帯電話を使っているか」という質問に「使っている」と回答した小学生は66.0%。さらに「自分専用の携帯電話を使っている」という回答が、2007年12月16日に発表された前回調査と比べ、34.4%から43.3%に増加した。「自分専用の携帯電話を使っている」のは6年生が51.2%と最も多かった。また、自分専用あるいは兄弟で携帯電話を使っている小学生のうち、使っている携帯電話が子ども向けのものであるという回答も、前回より増加して4割を超えた。
携帯電話を持ち始めた学年については、「4年生から」が24.3%で、最多となった。「1年生から」が9.7%、「2年生から」が10.3%と、ともに1割前後だったのに対し、「3年生から」が18.1%、「4年生から」が24.3%と、3年生を境に携帯電話を持ち始める小学生が急増していることが分かる。ただし、1年生、2年生から持ち始めた子供の割合は、前回の調査と比べて増加しており、低学年から持ち始める小学生も増えているとみられる。
携帯メールについては、「携帯電話でメールを利用している」と答えた小学生のうち、1日に1通以上利用している割合は合計で53.6%となった。男女別で見ると、前回の調査でメールを利用している割合は男子28.1%、女子65.8%だったのに対し、今回の調査では男子76.0%、女子87.3%と、男女ともにメールの使用が増加していることが分かった。
自分が利用している携帯電話の利用料金を、「知っている」「大体の金額は知っている」と回答した割合は5割以上で、学年が上がるにつれて認識度は高くなり、6年生では約7割が「知っている」「大体の金額は知っている」と回答した。
携帯電話について、家庭内で「特にルールはない」という回答は、前回の45.9%から43.5%に減少し、何らかのルールを設定している家庭が増えていることが分かった。ルールの内容は、「利用する機能について」「電話やメールの相手について」「利用する時間帯」は前回より増加したものの、前回最も多かった「利用料金について」は、25.0%から20.0%に減少している。
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