ケータイのセキュリティロック、利用率が最も高い世代は:調査リポート
medibaが、携帯電話のセキュリティに関する調査の結果を発表。一般ユーザーのセキュリティの利用実態が明らかになった。4割強がセキュリティロックを利用しており、10代の利用率が高い傾向にある。
medibaが携帯電話のセキュリティに関する調査の結果を発表した。
調査内容は、携帯端末内の見られたくないデータを消した経験やその内容、覗き見を防止するシートやディスプレイ機能の利用状況、セキュリティロックや遠隔ロック機能の利用状況、恋人や配偶者の携帯の中のデータを覗いた経験やその内容などについて、11の質問が設定された。
覗き見を防止するシートやディスプレイ機能の利用状況については、シートを利用している人が全回答の9.9%、ディスプレイ機能を利用している人は8.2%という結果となり、わずかだがシートを利用している人の方が多い結果となった。
セキュリティ機能の利用状況については、46.8%の回答者がセキュリティロックを利用していると回答。年代別で見ると、最も利用率が高かったのは10代男性で59.2%、次に高かったのは10代女性で55.6%となっており、10代の男女でセキュリティロックの利用率が高くなっている。
セキュリティロックを利用していないと回答した1064人に対して、利用しない理由を自由回答形式で聞くと、最も多かったのは「セキュリティロックを設定したり、(設定した場合)セキュリティロックを解除したりするのが面倒だから」というものだった。また、セキュリティロックを設定することで「逆に恋人や配偶者に怪しまれるから」という回答もみられた。
恋人や配偶者の携帯を内緒で覗いた経験があるかどうかについては、全回答者の29.8%が「覗いたことがある」と回答。男女別で見てみると、男性で覗いたことがあると回答したのは16.9%、女性は42.6%となり、女性の方が男性より2.5倍以上覗いた経験が高いことが分かった。
また、覗いたことがあると回答した595人に覗いた回数を聞いたところ、約7割が複数回以上覗いた経験があることが分かった。覗いた内容について最も多かった回答は「メールの受信履歴」で82.9%、次に多かったのは「メールの送信履歴」で73.6%となり、メールの送受信の内容を気にする人が多いことがうかがえる。
調査はmedibaの保有会員(au携帯電話ユーザー)を対象に、12月16日から17日にかけてモバイルで実施したもので、調査対象は10代から40代の男女で有効回答数は2000人。10代、20代、30代、40代の男女それぞれ250サンプルずつの割合になっている。
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