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クウジット、AR指向のモバイルコンセプト端末に技術提供
クウジットは、米国QderoPateoと業務提携し、QderoPateoの新コンセプトモバイル機「Ouidoo」に、クウジットの位置推定技術「PlaceEngine」およびARソリューション「KART(Koozyt AR Technology)」を提供する。
クウジットは、米QderoPateoと業務提携し、QderoPateoが2010年第2四半期に製造を開始する予定の新コンセプトモバイル機「Ouidoo」に、クウジットの位置推定技術「PlaceEngine」およびARソリューション「KART(Koozyt AR Technology)」を提供する。
QderoPateo社は、ARの先を指向するANW(Articulated Naturality Web)を提唱し、それを実現するためのモバイル端末「Ouidoo」およびモバイルARソリューションを提供する企業。4月23日には、上海のワールドファイナンシャルセンターで行われたプレビューイベント「Above the Clouds」で「Ouidoo」の詳細を発表した。
上海ワールドファイナンシャルセンターで開催されたOuidooプレビューイベント「Above the Clouds」には、ARやモバイルワイヤレス業界から多才なメンバーが出席。クウジットの共同創業者兼技術顧問である暦本純一氏と代表取締役社長の末吉隆彦氏による講演も行われた。
PlaceEngineは、無線LAN(Wi-Fi)の電波情報を使って現在位置を推定し取得できる技術。屋内や地下街のようなGPSが受信できない場所や、施設内におけるフロア単位での位置推定も可能にする。また、KARTは、カメラで特定の画像パターンを認識し、カメラ映像などにバーチャルな情報を付加、合成、表示するクウジットの技術。ソニーコンピュータサイエンス研究所で開発されたCyberCode技術が利用されている。
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