FMP、アーティストアプリ開発プラットフォーム「NEXUS」を無償提供
音楽制作者連盟は、アーティスト紹介や写真集、ファンクラブ向けコンテンツなどを含むスマートフォンアプリを安価に制作できるプラットフォーム「NEXUS」を会員に無償提供する。iPhone版を皮切りに、Androidなど他のOSにも対応していく考え。
音楽制作者連盟(FMP)は、スマートフォンアプリを安価に開発するための無償のアプリプラットフォーム「NEXUS」を、同連盟の会員プロダクションやアーティストに提供開始した。まずはiPhone向けプラットフォームを提供し、Android、Windows Mobileなどの他のOSにも順次対応する予定。
NEXUSには、アーティスト紹介、ファンクラブ向けの特別サービス、写真集、アーティストグッズ販売、ファンクラブ向けのチケット販売といった、アーティストアプリに求められる各種機能が組み込まれている。この基本プラットフォームを活用することで、アーティストアプリを安価に開発できるとしている。
作成されたアプリの著作権はアーティスト、または会員プロダクションが保持し、アプリの価格設定もアーティスト、または会員プロダクションの判断にゆだねられる。App Storeへの申請はFMPが一括で作業し、アプリ制作に関するアドバイスやコンサルティングも無料で提供する。
FMPは、今後の音楽業界にとってスマートフォンアプリ事業が重要になると訴える一方、各種のスマートフォンOSへの対応には手間やコストがかかることを指摘。アーティストやプロダクションが独自に開発することによる、業界の経済的損失は大きいとしている。今回のプラットフォームを提供することで、こうした業界の負担を低減したい考えだ。アプリの販売登録をFMPが一括で請け負うことで、事務処理の負担も軽減できるとし、アプリの課金機能も年内に整備する予定。
2010年内にNEXUSを利用したアプリをリリースするアーティストは、布袋寅泰、山崎まさよし、L'Arc〜en〜Ciel、lecca、サカナクション、長澤知之、ももいろクローバー、Alice Nine、ViViD、ムックなど。
利用するには、11月中旬まではメール、それ以降は専用ホームページを通じて申し込みを受け付ける。
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