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Android狙うマルウェア、Symbianを抜いて最多に
Android端末を狙ったマルウェアは前期比で76%の急増を記録。マルウェア作者がAndroidに狙いを定めている傾向が鮮明になった。
米McAfeeは2011年第2四半期のセキュリティ動向報告書をまとめ、Android端末を狙ったマルウェアが前期比で76%の急増を記録したと報告した。
それによると、モバイル端末を狙ったマルウェアは昨今のモバイル人気を反映して増加傾向が続いている。これまではSymbian OSを狙ったマルウェアが最も多かったが、第2四半期はAndroidを狙ったマルウェアがこれを上回って最多となり、マルウェア作者がAndroidに狙いを定めている傾向が鮮明になった。
マルウェアがステルス化する傾向も強まっているという。rootkitにマルウェアを隠して見えにくくする手口が横行し、ステルス型のマルウェアは過去半年で前年比約38%増加した。こうした攻撃は長い間気付かれないまま放置されてしまう可能性もあるとMcAfeeは警告する。
一方、スパムメールは巨大ボットネットの「Rustock」が摘発されたことも一因となって流通量が減っているが、今後数カ月で再び急増に転じると予想。スパム送信用に大量のメールアドレスを収録したリストも売買されており、米国ではアドレス100万件のリストに25ドル、英国では150万件のリストに100ドルなどの値段が付いているという。
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