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サイボウズはスマホ対応「当たり前」――グループウェアを安全にモバイル利用できる「KUNAI MDMパック」

サイボウズが同社グループウェアのモバイル対応を強化。アプリのバージョンアップに加え、セキュアな通信環境と端末管理を実現する「サイボウズ KUNAI MDMパック」を新たに用意し、モバイル利用のさらなる活性化を狙う。

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photo スマートフォン対応は「当たり前」と同社の姿勢を語るサイボウズの代表取締役社長 青野慶久氏

 「グループウェアを使う上で、スマートフォン対応は当たり前」

 サイボウズは10月3日、グループウェア「サイボウズ Office 9」の提供に合わせ、モバイル向け新製品を発表した。機能を拡充したスマートフォンアプリに加え、セキュアなアクセスサービス、リモートワイプなどを実現する端末の中央管理(MDM)を提供し、より安全にモバイル端末を活用できる環境を整えた。「こうした機能を1社で提供しているのは世界的にもサイボウズだけではないか」(同社代表取締役社長 青野慶久氏)

決裁もできる新アプリ&端末管理機能を新たに提供

photo メッセージやワークフロー機能も利用できるようになった「サイボウズ KUNAI for iPhone」

 新開発の同社グループウェア専用アプリ「サイボウズ KUNAI for iPhone/Android」では、従来の「KUNAI Lite」と同じく無料で提供しながら、機能を大幅に拡充した。スケジュール機能に加え、新たに社内向けコミュニケーション機能「メッセージ」や、各種の承認作業が行える「ワークフロー」などが利用できるようになった(ワークフローなど一部機能は発表時iPhone版のみ搭載)。こうした機能を活用することにより、社外でもスマートフォンで社員との連絡や決裁を効率よく進められる。


photophotophoto メッセージ(写真=左)やワークフロー(写真=中央)の一覧画面。通知一覧(写真=右)で各種の最新情報を確認することが可能だ

 また、メッセージやワークフローに添付されたファイルをダウンロードして展開できるのも新アプリの特徴。セキュリティに配慮し、ダウンロードしたファイルは定期的に自動削除される仕組みになっている。

 アプリの機能強化に合わせ、セキュリティをより強固する「サイボウズ KUNAI MDMパック」をオプションサービスとして新たに用意する。社内システムへセキュアに入るためのアクセスサービス「サイボウズ リモートサービス」の技術を活用し、(1)SSL暗号化によるセキュアな通信環境、(2)管理者による利用端末・ユーザーの一元管理、(3)紛失・盗難に備えるアプリ情報のリモートワイプ、を実現する。

 Web管理画面を通じて「手軽に設定できる」(青野氏)が魅力の1つで、例えば利用端末の追加は端末の識別番号を入力するだけで完了する。リモートワイプも端末一覧から該当端末を選択し、初期化ボタンを押すだけという手軽さだ。また、未登録SIMカードの利用制限のオン/オフを設定でき、海外出張などで現地SIMを利用するといった場合にも対応できる。


photophoto 端末管理画面。ボタン1つで簡単にリモート消去が実行できる(写真=右)

photo 「X-point」にログインしているが、URLにはcybozuの文字

 さらに、サイボウズ リモートサービスに加入していればiPhoneのSafariやAndroid向け専用Webブラウザを使って同社サービスにアクセスすることも可能だ。料金プラン「プレミアム」の利用者なら、サイボウズ リモートサービスを経由したサードパーティ製品へのアクセスも可能になる。

 サードパーティ製品へのアクセス設定は、設定画面に該当サービスのURLやURLパスなどを指定するだけ。社内ポータルやSFAといったサイボウズ以外の社内システムに、社外から安全にアクセスできるようになる。このほか、利用者にクライアント証明書を発行することで、アクセスできるサービスや期間を個別に設定できる「セキュアアクセスオプション」も用意し、運用の効率化が可能だ。

 サイボウズ KUNAI MDMパックの年間利用料は、5ユーザー4万8000円から。サイボウズ リモートサービスの年間利用料は「スタンダード」が10ユーザー7万8000円から、「プレミアム」が12万8000円から(いずれも初期費用3万円除く)。

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