調査リポート
iPhone速度対決、“表示の速さ”でauに軍配――MMD研究所調べ
MMD研究所が「iPhone 4Sのキャリア・地域・通信速度実測比較調査」を実施。スピードテストに加え、「生活者の利用シーン」を想定してYouTube再生開始速度も比較している。
KDDIとソフトバンクモバイル、どちらの「iPhone 4S」が速いのか――発売以来、さまざまな調査結果が発表されている。このほどMMD研究所は、スピードテストに加え“YouTubeの再生開始時間”を比較。スピードテスト結果は両社が競り合う一方、YouTube動画の再生までの時間はKDDIが全エリアで速い結果となった。
下り通信速度のスピードテストでは、全20カ所での計測のうち、それぞれが10カ所で相手の速度を上回った。また、上り通信速度においては、20カ所中14カ所でソフトバンクの速度の方が速かった。こうした結果を受け、MMD研究所は「総合的に見るとソフトバンク版iPhone 4Sとau版iPhone 4Sはほぼ互角」と評している。
一方、YouTubeを使った速度比較ではKDDIが圧倒的に優勢だった。動画サムネイルをタップしてから動画が再生されるまでの時間を調べると、20カ所すべての場所で、KDDIの方が再生までにかかる時間が短かった。平均表示スピードは、KDDIが平均6.7秒、ソフトバンクが平均11.4秒だった。
同調査は12月11〜16日まで、東京、札幌、仙台、石川、名古屋、大阪、高松、広島、福岡の9都市、20カ所で実施したもの。スピードテストには「Speedtest.net Mobile Speed Test」を利用し、平日14〜18時に同条件下で3回計測したうちの最高速を記録した。
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