スマートフォンのユーザー比率、4割に迫る――一般層への浸透が加速:調査リポート
D2Cが行った調査で、スマートフォンのユーザー比率が4割に迫る勢いであることが分かった。一般層への普及が加速しており、専業主婦の利用も増加傾向にあるという。
D2Cの調査で、スマートフォンのユーザー比率が36.4%に達したことが分かった。2月に行った前回の調査から10.9ポイント増加しており、一般層の買い替えが後押ししているようだ。
3096人を対象に調査を行ったところ、スマートフォンのユーザー比率は、前回(2012年2月)調査時の25.5%から10.9ポイント増の36.4%となり、4割への到達が目前に迫っている。所有パターンは、スマートフォンのみを利用している人が31%、フィーチャーフォンと併用している人が5.4%、フィーチャーフォンのみを利用している人が63.6%となっている。
スマートフォンユーザーを性別で見ると、女性の比率は2月時点から1.8ポイント増加。中でも30〜39歳の伸びが顕著で、前回調査から2.7ポイント増えている。
職業別では、「専門・大学生」(前回調査比2.2ポイント増)と「専業主婦」(同1.9ポイント)の伸びが顕著で、一般層にスマートフォンが浸透し始めていることが分かる。
スマートフォンユーザーのOSシェアは、「Android」が61.1%で「iOS」(32.5%)を上回っており、キャリア別シェアは「NTTドコモ」(40.3%)、「ソフトバンクモバイル」(32%)、「au」(26.2%)の順となっている。
利用サイトはキャリアのポータルが増加
スマートフォンユーザーに、スマートフォンサイトとアプリの利用動向について聞くと、Google(85.8%)の利用者計が最も高く、2位が「Yahoo!Japan」(76.8%)、3位が「通信キャリアのポータルサイト」(55.1%)、4位が「Twitter」(47.3%)、「LINE」(47.3%)と続いた。
LINEは5位の「Facebook」(46.4%)を上回っており、「1日に10回以上利用する」というという回答では最も高い数値を示すなど、躍進著しいことが分かる。また、使いやすさに定評があるLINEと、通信キャリアのポータルサイトが高い数値であることからも、スマートフォンが一般層に普及していることがうかがえる。
スマートフォンユーザーに、よく使うコミュニケーションツールを聞くと、トップが「無料のEメール」(67.7%)となり、「通信キャリアのEメール」(61.1%)を上回った。また、3位には「LINE」(37.5%)が食い込んでおり、ここでも存在感を示している。
また、コミュニケーションツールの利用率は、フィーチャーフォンユーザーに比べてスマートフォンユーザーの方が高い傾向が見られた。
この調査は2012年8月31日に、15歳から69歳までの携帯電話所有者を対象にPCインターネットを通じて行ったもので、有効サンプル数は3096。
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