2012年のスマホ出荷、前年比45%増の成長に――米IDC調べ:調査リポート
米IDCの調査で、スマートフォンの出荷台数が急増していることが分かった。2012年は前年比45%増の7億1750万台が出荷される見込み。2016年にはWindows Phoneのシェアが1割に達するとも予測している。
調査会社のIDCは12月4日、世界携帯電話市場の推移予想を発表した。2016年のOSシェア予想では、AndoirdとiOSの独占状態が続くものの、Windows Phoneのシェアも10%台に達するとみている。
IDCが公開した2012年と2016年の携帯電話市場予測によると、2012年第4四半期の携帯電話出荷台数は、前年同期比39.5%増の2億2450万台が見込まれるという。しかし、2012年通年の携帯電話市場は、過去3年間で最低の1.4%増にとどまると予想している。
スマートフォン市場は好調に推移しており、2012年は前年比45.1%増となる7億1750万台の出荷が見込まれるという。成長要因としては、「iPhone 5」「Galaxy S III」などといった人気ブランドのハイエンドモデルの登場、通信キャリアによる販売奨励金、途上国市場向けの安価なモデルの増加が挙がっている。
2012年のスマートフォンのOS別シェア予測は、1位がAndroid(68.3%)、2位がiOS(18.8%)、3位はBlackBerry OS(4.7%)となっている。2016年もトップ2に変動はないものの、3位はWindows Phone(11.4%)がBlackBerry OSに取って代わり、シェアも1割に達すると予測している。Windows Phoneの成長については、NokiaとHTCに加え、Samsung、ZTE、Huawei Technologiesらの新モデル投入が台数拡大に貢献すると予想し、Android OSやiOSとは異なるユーザー体験の価値が理解されるようになるとみている。
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