調査リポート
米スマホユーザーのアプリダウンロードが減少――年末商戦が一段落:調査リポート
スマホのアクティベーション数とモバイルアプリのダウンロード数が過去最高を記録した米国の年末商戦が一段落し、落ち着きを見せ始めている。
スマートフォンのアクティベーション数とモバイルアプリのダウンロード数が過去最高を記録した米国の年末商戦が一段落し、2月に入ってその動向が落ち着きつつあるようだ。モバイルアプリマーケティングのFiksuが、Appleのアプリストア「App Store」の活動を示すデータを公開している。
App Storeの無料アプリ上位200(米国)にランク入りしているアプリから1日の平均ダウンロード数を調べる「App Store Competitive Index」では、2月のアプリダウンロード数は1日520万回となった。これは1月の610万回から13%減となる。2月のダウンロード数は12月の532万回を下回るが、全体としては緩やかに増加している。
ダウンロード後にアプリを起動し、3回以上利用している“ロイヤルユーザー”を獲得するコストを調べる指標「Cost per Loyal User Index」は、2月1.29ドルとなった。2月はバーゲンを行ったアプリが多く、1月の1.57ドルから27セントの低下となった。同社によると、ロイヤルユーザー獲得コストは、クリックベースのキャンペーンよりもROIを正確に測定できる指標だという。
FiksuのCEO、ミカ・アドラー(Micah Adler)氏によると、年末商戦の後「モバイルアプリをマーケティングするにあたって、2月は正常化しており、価値のある状況を提示する月」とコメントしている。
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