ニュース
被災地にメガソーラーを、仙台に太陽光発電事業の新会社が発足:電力供給サービス
東日本大震災から1年半が過ぎたが、被災地は復興したというにはほど遠い状況だ。そんな中、大震災の被災地にメガソーラーを建設、運営していくことを目指した新会社が発足した。メガソーラー建設地は、被災の度合いが大きい土地を中心に選定するとしている。
東北電力とその関連会社であるユアテックは、共同出資で大規模太陽光発電事業を手掛ける新会社「東北ソーラーパワー」を設置することを明らかにした。新会社は2012年9月中に発足する予定で、発足当初の資本金は5億円。出資比率は東北電力が70%、ユアテックが30%。オフィスは仙台市青葉区に置く予定。
新会社の事業内容には、「太陽光発電による電気の卸供給事業」と「太陽光発電による電気の卸供給事業を実施する事業会社の設立・運営 他」とある、新会社自身が太陽光発電所の設立、運営を手掛けるだけでなく、新たに事業会社を設立し、そこに自治体などの団体と共同で出資し、運営するという形式も考えていることが分かる(図1)。
ユアテックによると震災以降、被災地では再生可能エネルギー導入も視野に入れた復興計画を立てる自治体が増えており、社会的関心も需要も高まっているという。東北電力によると、再生可能エネルギーを復興のシンボルとして導入する動きがあり、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、この動きが活発になっているという。
関連記事
- 太陽光発電所を2か所で運転開始、ソフトバンクの全国200MW構想が動き出す
ソフトバンクのエネルギー事業が本格的に動き出した - 2020年度までに200MW達成へ、イオンが太陽光発電事業に参入
日本各地で大型ショッピングモールを展開するイオンも発電事業に参入する - 太陽光発電所を100MW規模で全国展開へ、ソフトバンクに続いて大林組も
大林組は2013年度中に約20件の太陽光発電所を建設する計画を明らかにした - 石油元売も太陽光発電所を建設、最大手のJXが宮城と山口で
JX日鉱日石エネルギーが2012年度中に2つの太陽光発電所を稼働させる - 日本のエネルギー市場を変革する、新制度がスタート
新制度を理解して、節電・蓄電・発電に対する取り組みを効果的に進めたい
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.