そうだ、「ポケットウオッチ」という手がある:菅野たけしのウォッチWatch(1/2 ページ)
携帯電話の時刻表示機能に押されて、腕時計をしない人も増えてきた。腕時計をアクセサリーとして考えるならば、存在感、重厚感、ノスタルジック感、ステータス感ばっちりのポケットウオッチという手がある。
時間を知りたいとき、腕をスッと上げて袖口の時計を見るのが一般的だが、最近ではポケットから携帯電話を取りだして画面でチェックする人も増えてきた。
ビジネススーツでその所作はいかがなものかと論じるのは、もはや時代遅れのレッテルを貼られそうな昨今。腕時計は時刻を知る道具よりも、身に付けるアクセサリーとして求められる傾向がどんどん強くなるだろう。
ならば! 存在感、重厚感、ノスタルジック感、ステータス感もばっちりの四冠王(感つながり!?)のポケットウオッチ(懐中時計)をプッシュしたい。
「ポケットウオッチがほしいけれど、最初からアンティークというのは不安。どこで買えばいいか分からないし、買ったあとのメンテナンスも心配」という人におススメなのが現行モデルのポケットウオッチ。
腕時計と比べてポケットウオッチを扱う時計メーカーが少ないなかで、スイスの時計ブランド「ティソ(TISSOT)」のコレクションは、かなり充実している。
まずはエントリーモデル/SAVONNETTES QUARTZ
文字盤を保護する蓋が付いたステンレスケースのポケットウオッチ。精度の高いクォーツムーブメントを搭載し、3時位置にはポケットウオッチとしてはめずらしいデイト表示が付く。
古典的なスタイルをキープしながらも、最新メカを採用しているので、日常使いでも不安がない、まさにエントリーモデルのポケットウオッチだ。
ムーブメント:クォーツ(バッテリー切れ予告機能)
ケース素材:ステンレススチール/真ちゅう+ゴールドプレイテッド
ケースサイズ:47.5ミリ/47.57ミリ
品番:T83.6.503.13/T83.4.503.13
価格:4万4100円/4万9350円
お次は中級モデル/SAVONNETTES MECHANICALS
ポケットウオッチには、文字盤に蓋が付く「ハンターケース」、蓋のない「オープンケース」、蓋付だが、蓋を閉じても時刻が読み取れるよう、中央に窓を設けた「セミハンター(デミハンターともいう)ケース」がある。
写真の時計は、セミハンターケース。蓋を閉じた状態でも、窓から見える長短針と、蓋の上に書かれている時刻表示(I〜XII)で時刻が読み取れる。ケース表面に施された装飾模様など、とても現行モデルとは思えない程クラシカルな仕上げがうれしい。最新式の手巻きムーブメントを使用しているからメンテナンスに関する不安も解消できる。
ムーブメント:手巻き
ケース素材:真ちゅう+ゴールドプレイテッド
ケースサイズ:47.5ミリ
品番:T83.4.403.12
価格:7万6650円
飾っても絵になる本格モデル/STAND ALONE
こちらはクラシカルな雰囲気の中に重厚なたたずまいすら感じられる、オープンフェイスのスケルトン仕様。地板や受けと呼ばれる部分を、時計の精度に影響がない範囲でギリギリまで削り、さらにバランスよく残した部分に装飾模様が彫られている。
12時位置のリューズで巻き上げられるぜんまいの様子や規則正しい歯車の動きをじっくり見られるよう、2本の足と裏蓋によって時計を自立させられる。
ムーブメント:手巻き
ケース素材:真ちゅう+ロジウムめっき
ケースサイズ:49ミリ
品番:T86.6.701.33
価格:9万4500円
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