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第35鉄 真夏日の鉄分補給は涼しいミニ博物館で杉山淳一の+R Style(1/6 ページ)

太陽ギラギラ夏本番、こう暑いと外に出るのも嫌だ……そんな人にぴったりなのが鉄道系のミニ博物館。今回は、東急電車とバスの博物館と、横浜市電保存館をハシゴしてみた。あ、旨い肉も食べてます。

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 関東地方は梅雨が明けて夏本番。こう暑いと、鉄道に乗りに行っても撮りに行っても強い日差しに焦げてしまいそうだから活動休止……いやいや、こんな時期にオススメの場所があるんですよ。それは電車の博物館めぐり。屋内だから涼しいし、懐かしの電車に出会えるし、自宅では造れないような大きな鉄道模型レイアウトもある。しかも、入場料が安いんです。

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今回のルート。GoogleMapsで筆者による各ポイントについての説明が読める

田園都市線の二子玉川−溝の口がおもしろい

 「東急電車とバスの博物館」は東急田園都市線の宮崎台駅に隣接している。都心から向かう場合は渋谷駅から宮崎台駅まで約20分。宮崎台駅には急行が止まらないから、急行に乗った場合は溝の口で降りて、後続の各駅停車に乗り換えよう。

 この田園都市線の車窓もなかなか面白い。渋谷から二子玉川までは地下区間だが、二子玉川で地上に出ると、左から大井町線の線路が近づく。田園都市線の電車はその線路をくぐってホームへ。複線同士の合流なのだが、お互いに1本ずつ線路が追加されているから複雑。二子玉川駅はダイナミックな地上の要塞だ。二子玉川を出ると多摩川を渡る。晴れていれば右の前方に富士山が見える。もっとも、梅雨時は多摩川の流れの方が迫力あるかも。

 二子玉川から溝の口までは複々線区間だ。外側の2本の線路が田園都市線、内側の2本は大井町線。中間に二子新地、高津の2駅がある。しかしホームは外側だけ。大井町線の電車は中央の線路をスイスイと通過していく。ただし大井町線の電車には、わざわざ線路を切り替えてこの2駅に立ち寄る電車もあり、その風景は溝の口駅の渋谷寄りのホームから見物できる。ここからの眺めが楽しい。田園都市線は東京メトロ半蔵門線を経由して東武鉄道に乗り入れているから、ここを行き交う電車は種類が多い。大井町線には田園都市線や東横線で活躍した車両たちに混じって、最新型の6000系も走っている。このあたり、私の高校時代までは東急8500系しか走ってなかったけれど、いまや動く電車の展示会のようだ。


溝の口駅から高津駅を望む。高津駅は電車とバスの博物館が最初に設置された駅。その後宮崎台に移転した

溝の口駅から宮崎台方面を望む。大井町線の留置線に最新型の6000系がいた
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