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トルコ航空で“空のシルクロード”を行く秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/4 ページ)

今年はどこへ旅しようか? ゴールデンウィークや夏の休暇に向け、早くもあれこれプランを練っている人も多いだろう。世界は広い。どのエアラインでどこを目指すかで、旅のスタイルも経験できる内容も変わってくる。2011年にぜひ候補の1つに加えてほしいのが、“空のシルクロード”を行くトルコ航空での旅だ。

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最新鋭777-300ERが成田線に就航

 トルコ航空は現在、インタンブールへ成田から週6便、関西から週4便(2011年夏スケジュールからは5便に増便予定)を運航している。私が今年、トルコ航空での旅を強く勧める理由の1つは、新しいシートが搭載された最新鋭のボーイング777-300ERがいよいよ成田線に導入されるからだ。

 ボーイング777-300ERはすでに成田線に入っているのでは? そう思った人もいるかもしれない。しかしこれまで使用してきた777-300ERは、じつは他社からリースされた機材だった。トルコ航空は2009年より、計105機におよぶ新しい航空機の導入計画を推進している。777-300ERは国際長距離路線に投入するメイン機種で、その自社発注の1号機を2010年10月、米ワシントン州シアトルにあるボーイングのエバレット工場で受領した。

飛行機と空と旅
2010年10月にボーイングからトルコ航空に引き渡された777-300ERの1号機

 シアトルでの1号機受領式典には私も出席し、真新しい機材をいち早く取材する機会を得た。従来のリース機のキャビンはファースト、ビジネス、エコノミーの3クラス構成だったが、自社保有機ではファーストクラスを廃止。ビジネス(28席)とエコノミー(246席)に加え、その中間クラスにあたるコンフォートクラス(63席)を新たに配置した。式典のあと、受領した1号機をトルコ航空本社があるイスタンブールまで運ぶ“フェリーフライト”に搭乗させてもらい、新シートを体験しながら撮影したのが下の写真だ。

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ビジネスクラス(左上)はシートピッチが約2メートルあり、快適なフルフラットベッドに。コンフォートクラス(右上)も十分なスペースが確保され、上級エコノミーというよりビジネスに近い。エコノミークラス(下)にはトルコ航空らしいカラフルな“レインボーカラー”が施された

 新しいキャビンには、すべてのシートにPCとつなぐLANやUSBポートが装備されている。エコノミークラスのシートにも大型モニターの右側にあるのが、上の写真(右下)で分かるだろうか。この取材の直後に同社は「2011年6月から全クラスで利用できる機内インターネット接続サービスを開始する」と発表した。また新機材では、機体の尾翼にあるロゴマークもマイナーチェンジ。マークがひと回り大きくなり、赤と白のカラーが反転している。成田で今後、このデザインの尾翼を見かけたら、いよいよ飛び始めたトルコ航空の新しいボーイング777-300ERだと期待してほしい。

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旧タイプ(囲み写真)に比べて新しいロゴマークは大型化し、赤と白のカラーが反転した

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