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ベトナム航空で成田からホーチミンへ:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/5 ページ)
深みのあるブルーグリーンに塗られた機体が印象的で、機内では民族衣装アオザイに身をつつんだクルーたちが出迎えてくれる。そんな個性豊かなエアライン、ベトナム航空を利用し、成田からホーチミンへ飛んだ。
インドシナ半島東側の、南北に細長い国──ベトナム。リゾートや文化、グルメなどさまざまな魅力があふれる同国に、日本から毎年多くの旅行者をいざなっているのがベトナム航空だ。そのサービスは? 魅力は? 成田から同国最大の都市ホーチミンへのフライトを体験してみた。
日本の4都市からホーチミン、ハノイへ
ベトナム航空のホーチミン行きVN951便はトーイングカーに押され、成田空港第2ターミナルの87番ゲートを静かに離れた。定刻の午前10時を回ったところだ。キャビンの窓から隣のスポットに目をやると、同じ深みのあるブルーグリーンに塗装された機体が出発準備を進めている。こちらはVN951便の30分後に離陸するハノイ行きのVN955便である。
ホーチミンとハノイ。同国を代表するこの南北の都市に、ベトナム航空は成田から毎日、ほぼ同じ時間帯に2つの便を飛ばしている。そのため空港第2ターミナルのIカウンターは、午前8時ごろからチェックイン手続きのための長い列ができる。ここ数年、若い女性を中心にベトナム旅行熱が高まり、私の乗った便もほぼ満席だった。
成田からホーチミンとハノイへのフライトで運航している機材は、いずれもエアバスA330-200である。キャビンはビジネス(24席)とエコノミー(242席)の2クラスでレイアウト。座席のリニューアルも進み、VN951便のビジネスクラスには快適なシェル型シートが設置されていた。
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