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マツダの運転スコア日本一、暫定チャンプは脱力系?(3/3 ページ)
マツダは、SKYACTIV技術を搭載したデミオとアクセラで、ドライブ体験キャンペーン「JAPAN DRIVE Fest」を10月18日から開催する。運転サポートシステム「i-DM」による採点結果を基に、運転上手日本一を決定する。
アクセルを「踏むな」ではなく、「踏め」というi-DM
アクセラの開発にもかかわった猿渡健一郎さん(プログラム開発推進本部 主査)は、「一般的なエコランプは燃費を稼ぐために『アクセルを踏むな、踏むな』というプログラム。i-DMは反対に『アクセルを踏め』という」と語る。その理由は、SKYACTIVエンジンやアクセラに搭載した新開発の6速AT「SKYACTIV-Drive」の存在にある。
アクセラが搭載する2リッターの直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」は、最高出力113キロワット(156馬力)、最大トルク194ニュートンメートルを生み出す。これまでの2リッターエンジンに比べて全体的にトルクが大きくなり、加速性能は静止状態から時速100キロまでで約7%、時速100キロから時速200キロまでで約22%改善した。
また、約82%がロックアップ領域となるSKYACTIV-Driveの場合、現行5速ATのようにアクセルを踏むとエンジンの回転がポンと上がるような空吹き感がなくなり、アクセル開度に応じて車速が上がっていく。つまりエンジン特性のおいしいところを上手に使うために「アクセルを踏め」というアドバイスになることもあり得るのだ。
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