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間違いなく“ポルシェの走り”を楽しめる「カイエンS ハイブリッド」:岡崎宏司のクルマ DE トリップ(1/2 ページ)
ポルシェのハイブリッドカーはカイエンからスタートしました。モーターと組み合わせたことで、システム最高出力/最大トルクは、380馬力/580ニュートンメートルにまで引き上げられています。
著者紹介:岡崎 宏司(オカザキ コウジ)
1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。
※この記事は、LUXURY TVより転載しています。
ポルシェのハイブリッドカーはカイエンからスタートしました。フォルクスワーゲンと共同開発したシステムは、トゥアレグと基本構成を共有しています。
エンジンは3リッターの直噴V6でスーパーチャージャーと組み合わされ、333馬力の最高出力と440ニュートンメートルの最大トルクを引き出します。これだけでも十分強力ですが、46馬力/300ニュートンメートルのモーターと組み合わせたことで、システム最高出力/最大トルクは、380馬力/580ニュートンメートルにまで引き上げられています。そして、8速ATが組み合わされます。
リアトランクの下に収められた電池は、リチウムイオンではなく、安定した性能とコスト面からニッケル水素が選ばれています。電池の充電状態が良いときの発進は、基本的にモーターで行われますが、滑らかで力強い発進は、電気モーターならではの気持ちのいいものです。とはいっても、蓄電容量の大きくないニッケル水素電池ですから、モーターだけで走れる範囲は限られています。
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