近未来に登場? トヨタが「Fun-Vii(ファンヴィー)」などを出展:東京モーターショー2011
トヨタ自動車は11月30日、12月3日から開幕する「東京モーターショー2011」に出品するコンセプトカーなどを報道陣に公開した。近未来カーのキーワードは“つながる”だ。
トヨタ自動車は東京モーターショーで、20XX年に登場するかもしれないコンセプトカー「TOYOTA FUN-Vii(ファンヴィー)」を世界初出展した。アプリケーションをダウンロードする感覚で、内外装の表示を自在に変更することができるのが特徴。例えばボディの色やデザインを自由に変更できるほか、メッセージなども表示できる。
また駆動系、制御系、マルチメディア系の各種ソフトウェアをネットワーク経由で常に最新版に保つアップデート機能を搭載。さらに周辺の車両やインフラとつながることにより、交差点の死角にいる車両を事前に察知できたり、他の車両とのコミュニケーションもできるようにした。
カーナビなどの情報はAR(拡張現実)を使って、フロントガラスに表示。また対話形式で操作できる「ナビゲーションコンシェルジュ」機能を搭載したほか、スマートフォンを使って、車両の一部を操作できるようにした。
ファンヴィーの全長は4020mm、全幅1745mm、全高1415mm、ホイールベース2750mm、乗車定員は3人。
本物のドラえもんは、モノ作りの現場に
3月11日に発生した東日本大震災、そしてタイで起きた洪水によって、トヨタの工場は大きな被害を受けた。豊田章男社長は「『トヨタでできることは何か』を自問自答してきた。私なりに出した結論は、モノづくりを通じて、地域の人たちとともに未来を創造すること。トヨタは東北とタイから決して退くことはない。むしろ地域の人たちと力を合わせて、復旧・復興の原動力になりたい」と話した。
トヨタの新CMでは「ドラえもん」が登場。20年後という設定で、ドラえもんをジャン・レノさん、のび太を妻夫木聡さん、ジャイアンを小川直也さんらが演じている。「ドラえもんは仲間のピンチを救ってくれる。私は本当のドラえもんは、私たちのモノ作りの現場にいると信じている。モノづくりを取り巻く環境がどんなに厳しくなっても、モノづくりの底力を信じ、未来のクルマ社会に向けた歩みを一歩一歩着実に進めていきたい」と力を込めた。
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