新型アウディ A4、効率性を高めて燃費を改善――スタイリングも一部変更
アウディジャパンは4月3日、「Audi A4」シリーズをモデルチェンジして発売した。全モデルでアイドリングストップ機構を備えるなど燃費面を改善している。
アウディジャパンは4月3日、「Audi A4」シリーズをモデルチェンジして発売した。全モデルでアイドリングストップ機構とエネルギー回収システムを標準装備し、燃費を改善している。価格は440万円〜。
今回のモデルチェンジでは効率性を重視し、最大20%の燃費改善を行った。例えば、スタート ストップ システムの採用で走行100キロ当たり0.2リッター、電動パワーステアリングで同0.3リッターなどの改善を積み重ねる。
モデル | エンジン | 駆動方式 | ハンドル位置 | トランスミッション | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
A4 2.0 TFSI | 2リッター直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ | FF | 右 | マルチトロニック(CVT) | 440万円 |
A4 2.0 TFSI quattro | 2リッター直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ | 4WD | 右 | 7速Sトロニック | 523万円 |
S4 | 3リッターV型6気筒DOHCスーパーチャージャー | 4WD | 右/左 | 7速Sトロニック | 799万円 |
A4 2.0 Avant TFSI | 2リッター直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ | FF | 右 | マルチトロニック(CVT) | 458万円 |
A4 2.0 Avant TFSI quattro | 2リッター直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ | 4WD | 右 | 7速Sトロニック | 541万円 |
S4 Avant | 3リッターV型6気筒DOHCスーパーチャージャー | 4WD | 右/左 | 7速Sトロニック | 817万円 |
エントリーモデルのA4 2.0 TFSI(FF)には、最高出力132キロワット(180馬力)/4000〜6000rpm、最大トルク320ニュートンメートル/1500〜3900rpmの2リッター直列4気筒DOHCインタークーラーターボエンジンを搭載。燃費はリッター13.8キロ(JC08モード、約17%向上)。
また、クワトロ(4WD)用の2.0 TFSIエンジンは、最高出力155キロワット(211馬力)/4300〜6000rpm、最大トルク350ニュートンメートル/1500〜4200rpmまで性能を高めている。燃費はリッター13.6キロ(JC08モード、約20%向上)となる。
さらに、スポーティモデル「S4」に搭載する3リッターV型6気筒DOHCスーパーチャージャー付きエンジンは、最高出力245キロワット(333馬力)/5500〜6500rpm、最大トルク440ニュートンメートル/2900〜5300rpmを発揮する。燃費はリッター11キロ(JC08モード、約19%向上)だ。
オプション設定のアウディドライブセレクトでは「コンフォート」「オート」「ダイナミック」「エフィシエンシー」の4つの走行モードが選択できる。新採用のエフィシエンシーでは、エアコンやクルーズコントロールシステムなどの作動も管理できる。
エクステリアでは、シングルフレームグリルのデザインを上部コーナーの角が落とされたものに変更。フロントバンパーでは、中央に向けて細くなるデザインの大型エアインテークを採用する。また、ヘッドライトは波型形状になったうえ、内部構造を一新した。
このほか、休憩推奨機能付きのドライバーインフォメーションシステムを全モデルで標準採用。これは、ステアリングの動きやギアシフト、アクセルワークなどを常時監視し、普段のドライバーの挙動と異なる動き(動きがなくなるなど)をする場合に警告灯と警告音で注意を喚起するもの。
また、カメラとレーダーによる車線認識によるアウディアクティブレーンアシスト(車線維持支援装置、オプション装備)では、車線逸脱時に自動的にステアリング操作を修正する。
輸入車市場はリーマンショック前の水準に戻った?
A4は、2011年にアウディがワールドワイドで売り上げた130万台のうち25%のシェアを持つベストセラーモデルだ。アウディジャパンの大喜多寛社長によれば、A4は全世界で累計販売台数1000万台(Audi 80時代の500万台を含む)を突破したという。日本市場には1995年に導入された同モデルだが、2012年末には累計販売台数10万台に達する見込みだ。
また、大喜多社長は「日本市場の現状をみると、2012年1月から3月における輸入車の販売台数が約6万台となり、このまま単純に4倍すればリーマンショック以前の販売水準に戻ることが予想できる。これは、リーマンショック時にクルマの買い替えを選択しなかった層が、2年経って再び車検を迎えたことで新車の購入を検討しているためではないか」と分析する。
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